久しぶりに義姉2017/07/25 21:39

昨日は義姉を病院に連れて行く日でした。

以前から、ケアマネさんに、午前か午後かどちらがいいですか? と聞かれていたので、
前日が外で食事をして遅いので、
午後にします、と答えていました。

そして、それは正解でした。
午後4時からの診療に行くことにしたのですが、
まず、朝の9時過ぎから、電話をスタート。
電話をかけると、
「もしもし・・・」と消え入りそうな声でです。
「M吉です」と名乗ると、とたんに別人のように元気な声で、
「あ~、M吉さん? 久しぶり~」ととても明るい。

しばらく電話をしていないので、
「M吉って、誰?」なんて言われたらどうしようと思っていたのですが、
全く心配は要りませんでした。

そして、病院に行くことを伝えると、
例によって、なぜ病院に行かないといけないのか、
私はどこも悪くない、
それって、誰が行くように言ってるの? とまったく解せない様子。
で、説明をします。
度々の質問がはさまれ、その都度、説明を繰り返し、
「え? 私ってそんなことも覚えてないの? ひどいね」と、
何度も驚き、
そんなこと、初めて知ったわ、と驚嘆し、
最終的に納得してくれました。

「それやったら、お風呂に入らんとあかんね。お風呂に入るわ」とのこと。
ようやく電話を切って、
とりあえず、一発目、やっと納得してくれたのでホッ。

それから、少しして、今度は彼女の方から電話が入ります。
「どっか行くんやった?」
「うん、病院ね」
「病院? なんで病院に行かなあかんの? どこも悪くないねんけど」
と言うのを、また、同じ説明を繰り返します。
で、最後は、
「そやったら、お風呂に入っとくわ」と言います。

また、しばらくして、彼女から電話。
「誰かとなんか約束してたみたいやねんけど、わからへんねん」
「今日は、私と病院に行く約束してるよ」
「病院? どこの病院? なんで行くのん?」
同じことを繰り返し、説明します。
「私って、ひどいね」と彼女は言い、
「そやから、病院に行くんやね」と納得してくれます。

で、お風呂に入る、というのが結論です。

約束通り、3時半頃に迎えに行き、
マンションの玄関で電話を入れると、
「どこ行くの?」
から始まり、また、なぜ病院に行くのか、という質問となり、
「お風呂に入りたいねんけど、時間ないかな」と残念そう。
ケアマネさんは、4時以降なら何時でもOKとのことだったので、
「いいよ。じゃぁ、お風呂に入ってちょうだい」と答えます。
「時間、どれくらい、いいかな?」と聞くので、
「じゃあ、4時半頃に迎えに来るね」と言って、
私はふらふらと駅前に戻ります。

駅前で、おそばを食べて、4時半を過ぎた頃、
電話を入れます。
で、また、
「どこに行くの?」「なぜ病院に行くの?」「お風呂に入りたい」、、、と。
彼女のマンションの玄関まで行き、ピンポンを鳴らすと、
ちょっと困っている様子ですが、マンションの玄関は開けてくれました。
で、エレベーターで彼女の部屋の前へ。
ドアチャイムを鳴らすと、
「今、お風呂に入ろうとしてたの、ちょっと待って」と言われ、
廊下で待ちます。
このまま私がいるのを忘れてしまってるのではないだろうかと、
不安になる頃、ドアが開きます。
おそるおそるドアが開いたので、すかさず、顔を見せると、
「お風呂に入ろうとしてたの」と言いながら、中へ入れてくれました。
しばらく、玄関で立ち話。
それから、「まぁ、入って」と言われて、中に入ります。
ほんとうに、お風呂に入る前だったのか、あわてて服を着た様子です。
それから、また、どこに行くの? という質問から始まります。

お風呂は諦めてもらいました。
顔を洗ったり歯を磨いたりしながら、途中で何度も手を止めて、
実の姉のことなどをしゃべり始めます。
「とにかく、支度してしまおうよ」と促すと、また、素直に言うことを聞いてくれます。

何度も
「私、顔も洗ってない」と言うのを、
「今、洗ったよ」と教え、
「歯を磨かないと」とまた台所に戻りそうになるのを
「今、磨いてたよ」と伝えます。

ようやく家を出たのは、5時半近く。
それから、歩いて、病院に行きます。
途中で、ケアマネさんと合流して行きます。
歩いている間も、ずっと彼女のお喋りは続いていますが、
ケアマネさんが相手をしてくれるので、私はちょっとだけ、解放されます。
病院に行けば、素直に行動してくれるので、やっとホッとします。

病院を終えて、外に出ると、
すぐ近くに大丸ピーコックがあるので、
そこで、晩御飯を買って帰ろうと誘うと、
義姉はとても喜んでくれます。
ケアマネさんとはそこで別れ、義姉と買い物をします。
夕食用のお弁当や果物やプリンを買い、
「私、人とこんなふうに買い物したの、初めて」とうれしそうです。
お弁当も果物もさんざん迷って買ったのだけど、
忘れずに食べるかなぁと、ちょっと心配です。

買い物を持って、彼女のマンション前まで送り、
サヨナラをして、別れます。

ちゃんとお弁当を食べるかなぁと気になりつつ、
家に帰ったら、9時を回っていました。
翌日の授業の準備をしながら、だんだんお腹が空いてきて、
10時ころに、晩ご飯を食べました。
自分の買い物はしていないので、冷凍したごはんをチンして、
ふりかけで。
あ、冷凍した食パンもチンして食べました。
炭水化物ばっかり^^)

なんだか、長い一日でした。
義姉は、とてもかわいい人です。
だから、サポートする気にもなるのですが、
でも、疲れたのも事実。
余裕のない時は、無理だと思います。

コメント

_ つゆ ― 2017/07/26 19:54

毎回、M吉さんの根気のよさに感心してしまいます。
お義姉さまはお一人のとき、どうやって暮らしてらっしゃるのですか。
ヘルパーさんが顔を出されるのでしょうか。
なんだか懲りもせず、年じゅう痛い話を娘にしている自分も、
認知症に近いのではないかと思えてきました。

_ M吉 ― 2017/07/26 21:09

つゆさん

コメントありがとうございます。
義姉は、要介護2の認定が下りまして、ヘルパーさんが一日二回、毎日訪問されます。
ただ、それもわかっているときと、わかっていないときがあって、
先日は、
「ヘルパーさんなんか、来てないよ」と言っていました(^^)

でも、日によっては、「毎日、親切な人が来てくれる」と言います。
ほんとうに、毎回、想定外の反応がくるので、なんだか、「面白い」と言っては語弊があるのですが、興味深い状態ではあります。

先日は、
「M吉さんって、気が長いよね?」と義姉自身に言われました。
一瞬、試されているのかと思いました(^^)

つゆさんは、断じて、認知症に近くなんかないと思いますよ。
娘さんには、心を許して、話をしていらっしゃるのでないですか?

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