日々の雑感2017/07/12 11:45

雑感だけのブログですが、、、、。

昨日、文科省の前事務次官が、閉会中審査で証人に立った。
政府側の言っていることとして、
証人が「同じことばかり言っている」とか、
野党からは、「同じ質問ばかりだ」とか、
そういうことが報道されていた。
テレビをつけっぱなしにして用事をしていた私の耳に入ってきたことから、ふと思ったこと。

一つの事象を巡って、意見が対立するとき、
本当のことを言っている人は、同じことばかり言うのは確かだ。
その人には、「真実」は一つであるから、「真実」だと思うことを繰り返し、言うしかない。
一方、正直でない方は、
なんとか事態を自分に有利なように導きたいために、
あの手この手で、表現を変えたり、話す方向を変えたりする。

前事務次官と政府側のやり取りを見ていれば、一目瞭然だ。

前事務次官は、本当のことしか言っていない。
ただ、もちろん、その本当のことが、「真相」かどうかは別の話だ。

正直に本当のことを言う人の証言から、
「真相」を究明するのが今回の審査の目的だったはずだが、
肝心の官邸側の鍵を握る人が出て来ないのだから、
究明しようがない。

野党は、「同じ質問ばかり」と言うが、
ちゃんと回答しないのだから、同じ質問が繰り返される。
それも当たり前のことだ。

現政権は、これまでで最悪の政権だと思う。
内部で議論ができない構造は最悪だ。
民主主義が歪められて、
もう手の施しようのないところにまで来てしまったのだろうか。
こうなるまで、何もできなかった私たちの責任もあるのだろう。

雑感と言うには重いね。

本当のことを言っている人は、何度も同じことを言う、
ということでもう一つ思い出した。
セクハラ被害に遭った女性が、
被害を訴えるとき
「同じことを何度も言う」と、友人のカウンセラーが言っていた。
それもよくわかる話。
被害の真実は、被害者にとって「一つ」なので、
同じストーリーしか語れないのだ。

もちろん、だからと言って、
被害者の「真実」が
起こったことの「真相」であるとは言い切れない。
被害者に寄り添っていても、
被害者を信じていても、
被害者の正直な「真実」の証言が、
そのまま「真相」につながらないことは多々ある。
カウンセラーは、そのことをわかっていながら、
被害者の精いっぱいの真実に寄り添い、
被害者の救済のために仕事をするのだろう。