明日も義姉2017/08/01 19:41

明日は、義姉の施設面談の日です。

以前から、ケアマネさんと私の懸念は、
何と言って、家を出てもらうか、ということです。

病院には、何とか説明をして、行ってもらえてきましたが、
施設は初めてです。
ケアマネさんに、今日から少し話題にしておいてほしいとお願いしましたら、
先ほど、電話があって、
「お医者さんが薦めておられる施設があるので、M吉さんも私も見学に行こうと思っているけど、一緒に行きませんか?」と声をかけてくださったそうです。
すると、
「わぁ、うれしい! 行きたい。私も一緒に施設に入りたいわぁ」という返事だったそうです。

それは、まず、成功です。

が、明日になれば、わかりません。
まず、今日の会話は忘れているでしょうし、
明日は、出かけるのが面倒臭くなる可能性もあります。
義姉本人のことではないと思えば、
「私はやっぱり、今日はやめとくわ。お風呂に入ってないし」と言うかもしれません。
「また、別の日に一緒に行かせてね」という話になったら、どうしようもないし、、、。

明日は、義姉が行かねばならない、ということを
わかってもらわなければなりません。
さて、何と言って、わかってもらうか、先日から頭をかかえています。

施設との約束を午後にしてもらっているので、
朝から、説得にかかります。
さて、何時に最初の電話をスタートしようかな、、、。
何と言おうかな、、、、。

明日一日は、義姉に捧げる日です。

実は、少し気が重いのです。

昨日の施設面談(1)2017/08/03 07:56

前夜、予告の電話を入れようとしたが、
家の電話にも携帯にも出ない。
こういうことはめったにないことなので、夜でもあるし、
もうヘルパーさんが訪れる時間ではないので、気になる。
案外、入浴中ということもあるかもしれず、トイレかもしれない。

夜に電話に出ないのも心配だが、
電話に出て無事が確認できたら、今度は、
どうして、電話をくれたのか? 今、何時なのか? ・ ・
次から次、質問や話題が湧いてきて、電話を切るタイミングに困るかもしれない。
それには、こちらの体力が持たない。
夜は寝たい。

で、腹をくくって、朝、電話を入れることにした。
子どもたちとのラインにだけ、様子を共有してもらうことにした。
ら、眠りに入った頃、心配した娘からの電話。
「心配しても、今の私には何もできないから、もう、朝にするわ」と、
娘と会話。
一日の終わり、もう体が寝たがっている。
娘は
「わかった。明日、大変だと思うから、今日はよく寝て」と言ってくれる。
娘は遠方なので、なおさら、何もできることはないのだから、
事態を共有していてくれるだけで、有難い。
で、電話を切って、また眠りに落ちた。
が、また電話の音で目が覚める。
今度は息子。
また、同じ説明。
「僕が様子を見に行こか?」
「夜は行かないでいいよ。訪ねて行ったら、Akちゃん(義姉のこと)もびっくりすると思うから。」
マンションの外から、様子をうかがってもわからないだろうから、
結局、部屋に入らないといけない。
私の預かっている合鍵で入ることはできるが、
義姉がびっくりして、そちらの方が大騒ぎになるだろう。

息子も出張で遠方にいることが多いので、
あわてて動けるような状況ではないから、
共有だけしてもらうつもりだったのだが、珍しく、翌日、仕事が休みだと言う。
「明日、車で一緒に行くよ。」
珍しいこともあるものだ。
タイミングの良いこと。
説得は私がするしかないが、
複数の人がいてくれると、義姉のノンストップのおしゃべりを受けてくれる人が他にもいるので、私はだいぶん楽になる。

息子と電話を切って、
とにかく寝ようとしたが、今度はなかなか寝付けない。
結局、少し眠ったが、昨日の朝、早く目が覚めた。

昨日の施設面談(2)2017/08/03 08:48

一昨日の夜のことだけで、終わってしまったので、続き。

結局、朝、いつもの感じで電話を入れると、
携帯には出ないが、家の電話には出てくれた。
それで、施設面談の話を切り出す。
前日の昼、ケアマネさんが話を振っておいてくれた時は、
喜んで、「一緒に行く」と言っていたそうだが、案の定、全部忘れている。

「それ、何? どういうところ? なんで行くの?」
ずっと、同じ質問に繰り返し答えながら、納得をとりつけるのに、
34分の通話。(短い方かな?)
将来に備えて、お医者さんが紹介してくれた高齢者向けのマンションがあるから、見学に行こう、というような話にしてある。
で、
「今日の午後なら見学に来てくれていい、と言われたので、行こうね」と。

「そうやねぇ。将来、入らないといけなくなっても、すぐに入られへんもんね。そやから、見とくんやね」と、
義姉は自分の言葉に置き換えて腑に落ちることによって、了解する。

誰でもその作業をしているのだろうが、
義姉の場合は、その作業に時間がかかるのだ。
話の内容を理解するのに時間がかかり、
理解したそれを自分の行動に結びつけるのに、また時間がかかる。
一般論として理解しても、なぜそれを自分が行うのか、ということには、
別の納得する工程が要る。
やっと納得しても、それを行動につなげるのは、
また別の工程だ。
私たちにとって、一連の行動のように思えることが、
彼女には、つながっていないようだ。
やっと最終の結論までたどり着いたら、
今度は最初に理解したことが忘れられているから、
また、一から再スタートなのだ。

やっと納得してくれたので、
「1時ころにお迎えに行くから、お出かけ、よろしくね」
「うん。お昼も食べといて、出かけられるようにしといたらええんやね。
でも、覚えてる自信ないわ」と言うので、
また、電話をする、と言ったら、喜んでいた。

12時頃、電話をする。
朗らかな声で電話に出てくれた。
「M吉さん、どうしたん?」 
(おぉー、リセットされてるぞ!)
予期したこととはいえ、ちょっとがっかり。
今度はこちらも強気で、
「朝、約束したでしょ? 1時にお迎えに行くから、出かける支度しといてね」とちょっと、強引に言う。
「え? 何の約束したん? 覚えてないわ」
ここからはいつものパターン。
大雑把に分けると、こういう感じかな?
一般論として理解 → 自分に関係あることとして理解
→ 自分の行動として理解 → 行動

この過程に、彼女が思い出した昔のエピソードや、
自分の実姉のことや、彼女が日ごろ思っているらしい人生観などが挟み込まれる。
で、時間はどんどん引き延ばされる。

でも、こちらの急いでいるらしい気配などを推し量る力はあるので、
適当なところで妥協して、納得したふりをしてくれることがあるようだ。

だから、余計、何一つ記憶に刻み込まれないのかな?

1時に息子の車で、彼女のマンションの玄関前まで行き、
電話を入れると、
「何か、約束してたん?」と戸惑ったような義姉の声。
ケアマネのSさんがすでに到着してくれていて、
説得を始めてくれているらしいのだが、混乱している様子。
しばらく車の中で待っていたが、難航しているらしいとわかって、
(最初からわかっているはずなのだが、ひょっとしてうまくいくかも、という期待がいつもある)
マンションに入って行った。
息子はアイスクリームを食べながら、車で待っとくと言うので、
(子どもか!)
私だけ先に行く。

義姉の家のドアチャイムを押したら、ケアマネさんがドアを開けてくれた。
義姉は、困惑しきった様子で、
「私、どこ行くのん?」と、うろうろしている。
結局、また、同じ説明を繰り返す。
「コンタクトがない」
「ドキドキする」
「ふらふらする」(お腹が空いているからかな、とパンを食べた)
「私、何も覚えてない、重症やね」
と言ったようなことを何度、繰り返したことか。

やがて、息子もやって来て、
とっくに施設に着いているはずの時間に義姉の家を出た。
車から、先に施設で待っている後見人に電話。

施設に着いて、部屋を案内してもらう。
施設はきれいで清潔で、居心地の良さそうなところだ。
義姉が入居するとすればここになる、という個室を見せてもらう。
義姉は、「部屋ってこれだけ?」と困っている。
要するにワンルームなので、困りきっているのだ。
「私の家は、10個くらい部屋がある」と言い出す。
え? とびっくりしたが、義父が亡くなるまで家族が住んでいた家のことだとわかった。
2軒分を一つにしただだっ広い平屋だった。
庭や玄関が二つあって、家の中で迷いそうだった。
が、30年以上も前の話だ。

困惑すると、古い記憶などが時系列を無視して甦るのか?

スタッフがたくさんいて、住み心地は悪くなさそう。
見学を終わると、責任者や複数のスタッフもまじえて、
お話し合い。
と言っても、実は義姉が独立型のフロアの住居が可能か、
サポート型のフロアが適当か、施設側の見極めの場でもある。

義姉はしっかり質問をして、会話をしている。
が、同じ質問を繰り返し、今説明されたことも記憶にとどめられていない、ということは、すぐにわかるだろう。
最終、そこを辞し、義姉を車に乗せてから、
施設長さんとちょっと立ち話。
すでに見極めはついている様子。
ただ、入居者の平均年齢は、86歳、とのこと。
義姉は70歳だ。

確かに、見学の時に、出会う人、出会う人、
みな、もう立派な「老人」だった。
義姉も年を取ったとは思うが、それでも、
長い間、梅田でOLを続けてきたシティ派の70歳は、
他の入居者とは全く雰囲気が違う。

ここに置いてしまうのは、ちと酷なような気がする。
いくつも迷う要因がある。

昨日の施設面談(3)2017/08/03 09:58

迷う最大の理由は、
行きの車の中で、これから行く施設について話をしていると、
義姉が言い出したことだ。
施設名には地名がついている。
「え? T? T市にあるのん? それって、ねえちゃんの家の近くやん。
そんなんいやや。ねえちゃん、毎日、来るに決まってる」と、さかんに言う。
義姉とケアマネのSさんは後部座席に座っていて、二人で話をしてくれているので、
運転席の息子と助手席の私もこっそり会話。
「これ、明らかにSさんが、自分の行きやすい施設を選んだって、感じの場所やね?」
「うん、最初から、そう言ってた。自分が通いやすい施設でないと、行ってやれないって。毎日、通う気満々。」

もともと、S姉が施設を熱心に探しているとき、
後見人から電話があって、
「Sさんは、自分が行ける場所の施設を探しておられるのですが、
Akさんは、大丈夫なんでしょうか?
Sさんからは通いにくい施設を探した方がいいんでしょうか?」と。
そのとき、私にはまだわからなかった。
「あえて、Sさんから遠い施設を探さなくてもいいと思いますが、
Sさんが通いやすいかどうか、ということは優先事項ではないと思います」と答えた。

が、S姉が探してきた施設に、後見人も、ここなら良い、と思える施設があった。
それが、今回、行った施設だ。
しかし、義姉は「いやだ」と抵抗を始めている。
「絶対、ねえちゃんが毎日来るわ」と言っている。
後で家に帰った時も、彼女は私と息子にこう言った。
「あの人とは、なるべくかかわりたくないねん」と。

S姉は怒りっぽいのは確か。
そして、それが身近な人に対するほど、ひどくなる。
その人の妹となると、たまったものではないだろうと、想像がつく。

S姉の影響を過小評価していたかもしれない。
義姉が、施設の住所を知ったのは初めてで、明確に抵抗を示した。
もっと早くに気づいておけばよかった、と後悔する私。
もちろん、まだ決めてはいないが、ここを断念すると、一からの施設選びになる。

見学中、屋上に上がって風景を見ていると、息子が小さな声でささやいた。
「Sさんの家、かなり近い」と。
「見えてる、ほら」と、そっと指さす方向に、S姉の住むマンションが、ドーンと、、、。

これは、まずいのではないか。
また、日をあらためて、後見人とケアマネさんと相談するしかない。

そして、S姉にもある程度、わかってもらわないといけない、という気がする。
そうでないと、自分に都合よく解釈して、
「ええ時はええねん」と言っていて、
妹の自分に対する拒否的態度の理由を、
妹の問題だと思っていて、
自分の問題だとは思っていない。

ケアマネさんも地域包括支援センターの職員さんも、
ある意味、一生懸命のS姉を、慰撫するような言い方をしてきた。
義姉がS姉に拒否的な態度をとる、と怒って息巻くS姉に対して、
「実の姉妹だから、ほんとうは大事に思っていらっしゃるんですよ」とか、
「嫌われ役を引き受けてくださって、、、」などと言ってきた。

もちろん、私は言わない。
全貌が見えないから、そういう評価は良くも悪くも一切避けてきた。

が、S姉に、妹の拒否についてはちゃんと伝えた方がよいのではないかと、思った。
評価はしないが
「Akちゃんはあなたの介入を歓迎しない」ということは言った方がよいと思える。
が、また怒りを募らせるだけだろうとも思う。
こういう人には何を言っても無駄かもしれない。

しかし、義姉のあの強い拒否を聞いた以上、
このまま話を進めるわけにもいかない。

また、後見人と相談するしかないが、
う~ん、それにしても、甘かったな~。

昨日の施設面談(4)2017/08/03 10:35

義姉を家まで送って、
ちゃんと夕食を食べるよう、誘導しようと思っていた。

が、私たちが帰ってから一人で落ち着いて食べる、と言う。
配達されて冷蔵庫に入れてあったハンバーグ弁当をあたためて食べるように言うと、
レンジに入れて、ドアを開けて、
「忘れるからこうしておく」とのこと。

「ヘルパーさんが、ご飯が炊いてあるみたい」と言ってたよ、と言うと、
炊飯器を開けて、
「ほんとやわ。ご飯、炊いてるわ」と、茫然としている。
「どうしよう」と言うので、
「先にお弁当食べて、ご飯は小分けして冷凍しておいたら?」と、
絶対実行されないであろう空しい助言をする。
なんか、声まで空々しく上ずってくる感じ。

実は、私自身が、だんだん疲れて来て、ふらふらしてきたのだ。
椅子に座りたくなるが、
義姉はずっと座らない。

前夜、家の電話にも携帯にも出なかった話をうっかりしたら、
そこから、携帯の履歴を調べ出して、
ずっとそこから話題が動かなくなった。
実は、施設に入ると安全面で心配がなくなる、という話を、
義姉の質問に答える形でしようとして、
前夜の電話の話をしたのだが、これが間違いだった。
「え? 電話くれてたん?」と、彼女は携帯を開いて履歴を調べ始める。
通常なら、それはすぐにできる作業だが、
彼女はそこに時間がかかる。
代わりに見てあげたいが、彼女はなにしろ、自分で調べて、
自分の目で見て、納得したい人なので、何でも自分でやろうとする。
だから、果てしなく時間がかかる。
エライこと、言うてしもた、、、という感じ。
が、仕方がない。
彼女が、前夜、私の着信に気づかず電話に出なかった、という証拠を見つけるまで、
時間がかかる、かかる、、、、
「今日、何日?」「昨日は何日?」「何時頃、電話くれたん?」といった質問を、一つ作業をすると先の質問の回答を忘れるので、延々と繰り返すのだ。

す、座りたい、、、
くらくらしてきた、、、
が、義姉は、立ったままで、作業しながら質問を繰り返している。
私は、気が遠くなりそうだ。

義姉はほとんど食べない。
水分も摂らないので、トイレにも行かない。
で、ずっと立ったままで携帯を見続ける。
身長165センチ、体重35キロの義姉は、なぜそんなに体力があるのか。

ようやく彼女が納得して、
「電話くれてたのに、出なかったんやね? ごめんね」と言ってくれたときは、
次に、「それで何の電話やったん?」という質問はもう辛すぎるので、
その質問が出ない間に帰りたかった。
息子は、なんだかのんびりしていて、ベランダに出たりしている。
私はほんとにもう倒れそうになってきたので、
彼を誘わないで一人で帰るつもりで、
「Tちゃん、帰るね」と声をかけた。
玄関で靴を履いていると、彼も出てきた。

「ごはん、ちゃんと食べてね」と言って義姉の家を出た。

帰り道、私はものすごく空腹だった。
くらくらしていた。
いつももっと遅い夕食の彼は、まだ食べないだろうと思ったけど、
とにかく誘ってみた。
今日は、昼食が早かったから、食べてもいいよと言う。

それで彼の用事のある難波へ行った。
目的の店が休んでいたので、
高島屋の東洋亭に入った。
義姉の家で見てから、ハンバーグが食べたくなっていたので、
二人ともハンバーグ。
息子の分も払うのは辛いなぁ、自分の分は自分で、といつ言おうかと、悩んだり、
久しぶりだから出してやるしか仕方がないかと思ったり、
私の母と外食すると、絶対に母が出していたから、悪い習慣がついたと呪ったり、ちょっと悶々としていた。
東洋亭は美味しくて価格もリーズナブルな方だと思うが、
それでも二人分は、もう今の私には厳しい。
と言うより、この習慣を断ち切りたい。

が、私がトイレから戻ってくると、息子が言った。
「ここは、僕が出すからね」と。
「え~っ! 奢ってくれるの? え? ほんとに?」
「そんなに言わんといて。初めてみたいやん」
「初めてやん!」
確かに格安ランチは奢ってくれたことはあるけど、夕食は初めてだぞ!
あんまり私が感激するので、
「ええ年してるのに、恥ずかしいやんか」
「でも、今日は記念日やわ」と、喜びを隠しきれない。

後で彼の会社の名刺をもらったら、「課長」となっている。
私は民間会社の階級を知らないのだが、
公務員なら、自治体にもよるだろうけど、「課長」級は出世した人だ。
部長級ともなると、事務方ではトップだ。
民間会社なので、独特の階級があるのだろうけど、
でも、仕事は熱心にやっている。
やっとこの子も、親に晩御飯を奢ってくれるようになったか、、、。
フリーター時代のことを思い出すと、感動ものだ。

あんまり感動したので、食事の後、彼を誘って、
スイスホテルのラウンジでコーヒーを奢った。
ブレンドコーヒー2杯で2851円とか。(1円って、何だ?)
「ハンバーグより、高くついたやん」と息子は言ってたけど、
うれしかったんだもん♪

それから買い物に行く彼と別れて、
私は南海と環状線で帰った。

最後の食事とコーヒーは良かったけど、
それまでの疲れがどっと出て、家に帰ったら、ぐったりしてしまった。
コーヒーを飲んでいるとき、義姉から電話がかかった。
かけ間違ったそうだ。
「晩御飯、食べた?」と聞いたら、
「まだやねん」とのこと。

あのハンバーグ弁当、結局、食べてないのだろうな。
施設に入居すれば、三食が用意されるので、それだけでも意味があると思う。
義姉本人が、以前、
「私、あんまりご飯食べないから、脳に栄養がいかへんねん」と言っていたが、
今回見ていると、それはあながち間違ってはいないような気がした。