企画というもの2017/08/18 11:07

ちょっとばたばたしていて、
ブログも書いていないのだが、
仕事の合間に思ったことを、ちょっと、、、、。

最近の行政の仕事って、
(私の守備範囲に限って言えば、だけど)
どうしようもなく、見当はずれでテキトーだと思っていたが、
あるグループの人と一緒に仕事をしていて、
あ、そうか、と思った。

そのグループのイベント企画に付き合っていて気づいたのだが、
企画力が呆れるほど弱い。
向き合って話していると、
聡明で理解力もあり、十分に問題意識を共有できていると思える人たちなのに、
出てくる企画案が、その印象をひどく裏切る。

で、思い出した。
以前、行政の仕事をしていて、
「なんで、こうなるの?」と思うようなことが多かった。
今回の経験とふと結びついたのだが、
どうも、企画というものを甘く見ているようなのだ。
行政は(あくまで私の知ってきた行政ね、全てとは言わないよ^^)、
そもそも企画って、デザインなどの分野も同様だが、
誰でもできると思っているようなのだ。
だから、経費削減となると、そういうソフト部分を削る。
で、わけのわかっていない公務員たちが、内部だけで話し合って、
焦点の定まらない講座企画を作って、
素人くさいチラシを作って、恥ずかしげもなく配布している。

で、長年心血注いで、その仕事に従事してきた人にとって、
目も当てられない代物が出回ることになる。
著しいレベルの低下が起こっている。
しかし、それはその道の者にしかわからないようで、
どんどん、テキトーなものが流布する。
いや、私も実は、企画の難しさをわかっていなかったかもしれない。
私は長年、企画の仕事もたくさんしてきたが、
ほぼ開拓世代だから、誰かに習ったわけではなく、
自分で考え、自分で創意工夫をしてきた。
課題意識を研ぎ澄まし、焦点をしぼり、
市民の側に立って、(おもねるのではなく)、
今何を発信すべきかを、集中して考えてきた。
が、事務の合間に公務員が適当に考えた企画に遭遇して、
「え?」「これ何?」と思うことが多かった。
遅ればせながら、今回初めて、というか、改めて、
問題意識や熟練に裏打ちされていない企画は、使えない、
ということをしみじみ思った。

私の周りには、私と同世代の、同じような仕事をしてきた友人が多い。
今、そういう人たちが一線を退いている。
そして、プロがやらない企画とはこういうものか、と、あらためてびっくり仰天している、ということだ。

疲れるから、もう嘆くのやめよ。