ルームメイト?2016/04/24 20:36

だいぶん前の話ですが、寝室に使っている部屋のコンセントタップをひょいと持ち上げたら、白いタップに、黒とも言えない浅い黒っぽい色の紐が何本かがっつり、タップを掴んでいます。
え? 何? 思わず、手を放しました。
で、再度、おそるおそる見たけど、そんなものはどこにもなし。
細い隙間を懐中電灯を照らしてくまなく見たけど、そんなものはどこにも見えません。
でも、目に焼き付いているのは、蜘蛛の脚。

蜘蛛だ、絶対、蜘蛛だ、とその大きさと不気味さに、必死で殺虫剤などを隙間に。

だけど、どうも気配さえないので、ひょっとして目の悪い私の錯視だったかと、思うようになりました。
焼き付いているイメージは鮮明だけど、最近、私の眼は当てにならないし。

で、このあいだ、深夜になっても眠れないので、iPadを寝床で観ていたら、白い壁を何かが、、、。
え? とそちらへ目を向けると、あの、私の目に焼き付いている、まぎれもない脚の長いあれが、、、。

蜘蛛だ!

と思ったのですが、なんだか、疲れたのです。
こわがることに。

やつも必死で、私に見つからないように身をひそませていたわけだし。

亡父は、私が子供のころから、蜘蛛のことをずっと「益虫」だから殺してはいけないと、言っていたし。
いやいや、私には辛辣な人だったけど、私以外の生き物には異様に優しくて、虫など絶対殺さない人でした。
「一寸の虫にも五分の魂」と言っては、見逃していました。
私もなぜか父に似てしまって、基本的に、虫様には早く出て行ってください、とお願いすることしかできません。

で、件の蜘蛛くん。ん? 蜘蛛さん?
とにかく、真夜中に私の見守る中をおもむろに白い壁を移動して、反対側の物陰に。

結構大きいです。
たぶん、アシダカクモという種類と思います。
脚を広げると、10センチくらいにはなりますね。
うちにいるのは、もうちょっと小ぶりだけど。

(これはネットから拝借した写真です。)

見た目は好きではない。
先日は、クローゼットの中へ、扉の隙間から入って行く脚を見かけました。
次の日は、またクローゼットから出てきてました。
ちょくちょく、見かけるわ。
「益虫」らしく仕事してよね、と言いながら、しぶしぶ同居中です。

友人に話しても、「蜘蛛」と聞くと、みんな、けっこう平気。
あの見た目にも関わらず、寛容です。
もうちょっと、かわいかったらいいのになぁと、ちょっと残念です。