「アインシュタインよりディアナ・アグロン」2016/04/13 12:36

おそらく、私と同年輩の人たちは、私同様、知らない人が多いと思うのですが、HKT48というグループの新曲なんだそうです。

で、この新曲の歌詞をめぐって、批判が集中してネット炎上している、とか。

秋元康による歌詞は、これ。↓

難しいことは何も考えない
頭からっぽでいい
二足歩行が楽だし
ふわり軽く
風船みたいに生きたいんだ

女の子は
可愛くなきゃね
学生時代は
おバカでいい
今 一番 大切なことは そう
キャピキャピと
音が聴こえることでしょう?

アインシュタインより
ディアナ・アグロン
テストの点以上
瞳(め)の大きさが気になる
どんなに勉強できても
愛されなきゃ意味がない
スカートをひらひらとさせて
グリーのように

世の中のジョーシキ 何も知らなくても
メイク上手ならいい
ニュースなんか興味ないし
たいていのこと
誰かに助けてもらえばいい

女の子は
恋が仕事よ
ママになるまで
子供でいい
それよりも重要なことは そう
スベスベの
お肌を保つことでしょう?

アインシュタインって
どんな人だっけ?
聞いたことあるけど
本当はよく知らない
教科書 載っていたような
なんか偉い人だった
好きなのはディアナ・アグロン

もっともっともっと
輝きたい
人は見た目が肝心
だってだって
内面は見えない
可愛いは正義よ
チヤホヤされたい
アインシュタインより

ディアナ・アグロン
テストの点以上
瞳(め)の大きさが気になる
どんなに勉強できても
愛されなきゃ意味がない
スカートをひらひらとさせて
グリーのように

ディアナ・アグロンというのは、アメリカのドラマ『グリー』に出ていた女優さん。
彼女の役は、美しくて自己チューだったが、やがて人として、どんどん成長してゆく役どころ。
だし、そもそも勉強もできる優等生。
(秋元康はちゃんと、『グリー』を観てないのかな?)
『グリー』には、何も考えていないかわいいだけの女の子など出てこない。

女は、かわいかったらよい、
勉強なんかできなくてよい、という秋元康というおやじの価値観を
女の子自身に歌わせて許せ~ん! という批判が大量に!

批判文を読んでいても、それはもう、鋭いこと!
胸のすくような表現で、ぶった切っている。

http://armdivcl.hatenablog.com/entry/2016/04/15/005848
(*まとめ記事にアクセスできなくなっていたが、個人のブログで、
とても説得力のある文章を見つけたので、そちらに差し替え7/5)

感慨無量のM吉です。
だって、40年前なら、こんな批判は一部のフェミニストだけで、
大方は、「何を、いちいち、目くじら立ててるんだ」と冷ややかに見ていたと思うから。
むしろ、叩かれた。
若い人たちだって、
「堅苦しく考えないで、楽しんだらいいじゃない」って、感じだった。
それが、今は、炎上するんだ。
もちろん、相変わらず、「こんなことにいちいちクレームつけて、、、」とぼやいている人もいるが、その人の貧しさが目立つ有様だ。

時代は変わった!
生きててよかった、、、、のかな。
嘗ては、辛かったけど、、、(うぅ・・・涙)。