学生さん2016/04/27 08:51

特別になついてくる学生さんが時々います。

前年度の秋学期は、
授業の前にいつも私を待っている学生さん。
始めは偶然と思っていたのですが、
ある時、私が講師控室から出てくるのを待っているのだと気づきました。
で、一緒に教室に向かいます。
別に大した話をするわけではないのですが、とにかく一緒。
帰りは、私を見かけると、
大急ぎで一緒のバスに乗ります。
私が資料の整理などで遅くなって帰るときも、
講師控室の廊下の前のソファに座って待っています。
それも、初めは偶然と思ったのですが、
いつも座っていて、私が「あら、何してるの?」と言うと、
それには答えず、バス停に一緒に歩きます。
そして、一緒のバスに。
あ、待ってたんだ、と、ある日、気づきました。

ここまで一緒にいようとする学生さんは、珍しいので、
何だろう? と考えました。
で、はたと気づきました。
彼は、「おばあちゃん子なんだ!」と。

もうちょっと若い頃は、学生からセクハラまがいの言動もありましたが、
もはや、そういうことはなくなって、やりやすくなりました。
年を取ることが有利になることもありますね。
おばーちゃん子なんだと気づいたら、もうおかしくて・・・。

昨年から私にアクセスしてくる学生さんは、今ではカウンセリング状態です。
悩みが多い。
彼の問題点は、年寄りの私にはある程度見えますが、いきなり指摘しても、辛いだろうと思うので、時間をかけて、自分で整理してもらうしかありません。
専任の、若い男の先生などは、いささか無配慮なことを言うらしく、傷ついたりしています。
「この大学で一番わかってくれるのは、M吉先生です」と、言います。
それはそうでしょう。
大学院を出てそのまま就職した若い専任の教員は、専門ではシャープでも、社会経験が少ない。
無邪気なほど、自己チューだったりします。

そもそも研究者と教育者は、まったく異質の仕事。
研究に余念のないがり勉くんが、問題をかかえた学生のサポートに向いているとは思えないのです。

結局、中途半端な私の役割になります。
専任の先生も、「M吉先生に相談したらどうか?」と、非常勤の私に、悩める学生を回してきます。

う~ん、学生のためには時間を惜しむ気にはならないけど、
ちょっと疑問も。
正社員がパートに手のかかる仕事を押し付けて、さっさと帰る感じ。
なんだかなぁ・・・