自己語り2014/05/22 14:26

 義姉のこと。とても優しい穏やかな人なので、愛されキャラなのだけど、自己語りが激しい。昔からそうだったのかもしれないが、昔は働いていたので、話題は会社の人のことなど広がっていた。しかし、今は、一人暮らしで、親友も死んでしまったせいか、話題が極端に狭い。一緒にランチに行っても、自分がいかに食が細いか、という話を延々とする。
 もともと、長身痩躯の人なのだが、私の目には、栄養が行き渡っていないように見えていた。が、長身痩躯を賞賛する風潮が世の中にはあるようで、むしろ、それを「ダイエットとは無縁の体型で羨ましいわ~」などと言われ続けた可能性がある。だから、それを話題にするのは好きなようだ。褒め言葉を与えられ続けた自分の資質について、話題にするのは誰もがうれしいことなのだとは思う。
 が、年を取って、他に話題を持たなくなると、そのあたりに話題が終始するようになった。自分の食事の量、食べ物の嗜好、そして胃腸が弱い話。いやいや、食が細くて、胃腸が弱いのは、40年以上見てきているし、その変わらぬ体型だし、もうよく知ってるよ! 延々とそれを聞かされ続けると、だんだんいらっとしてくる。
 実は、私の母もそうだ。食の嗜好の話ばかりを繰り返しする。話題が狭い上に、他人のことを悪く言わないタイプの人は、この手の自己語りが激しいのか。
 あなたの食べ物の嗜好話に、これほどまでに時間を浪費する暇は私にはないんですけど、、、と言ってしまえば楽なんだけど、そんな酷いことを言う相手ではない。で、適当に生返事をして聞き流すのだが、そういう人って、相手の生返事に慣れているのか、一向にめげない。で、延々と、特に年を取ってからは、同じ話題がループする。

 せめて、なぜ、そういう「語り」になるのか、分析、解釈して、私なりにそれを有効活用したいとは思う。おそらく、自分が心地よくなる瞬間を無意識に追求しているのだろうとは思うけれど、ただその話法が、誰にでも通じると思っているのかなぁという疑問もわく。ひょっとして、鍛錬されないということは、こういうことなのだろうか???