忘却力2021/06/16 23:06

いろいろ、苦い思い出というものはあって、
特に最近は、コロナで引きこもっているので、
あんまり良くないことを思い出すことも増えた。

今日も、ちょっとした出来事を思い出した。

苦い記憶だ。

だが、悶絶するようなことでもない。
ざらざらした味わいの記憶なのだが、
たまに思い出して、苦さを感じる程度。

そのざらざら加減の最たるものは、
相手が忘れ去っていること。
指摘しても、もはや相手の記憶にないのだから、
こちらはすごすごと引き下がるしかない。

いや、相手の方は、そもそも記憶にとどめる、ということすら、
最初からないのかもしれない。

マイクロアグレッションという言葉が最近よく使われる。

うまいこと言うね。

そういうことが数知れずあったけれども、
いちいち言い立てるべきことではない、と飲み込んできたことの数々。

社会的な文脈で使われるらしいが、
個人的にも多々生じていることだ。

相手のちょっとした嫉妬心、
ちょっとしたイラつき、
そんなものがマイクロアグレッションにつながる。
私は、「個人的な悩み」が多く、なかなかそれを社会的文脈に変換できない。

本当は社会的文脈に読み替えられるのだろうけど、
それをするためのエネルギーが足りない。

マイクロアグレッションを浴び続けると、エネルギーを奪われる。
弱い人格ができる。

そういったことをちゃんと発言していけばいいのだけど、
そのエネルギーが枯れているのよね。

マイクロアグレッションは、本人に意識がないから、記憶も作られていない。
参ったわ。
ただただ、参るだけだわ。
こっちが参っている間にも、
その忘却力で、相手はパワーアップしている、という理不尽さ。

まあ、私もそういうことを誰かにやらかしているのかもしれない、という自戒だけは持っていた方がいいのだろう。