世代間ギャップ2015/06/09 08:54

 昨日、空腹を感じたようです。あまりにも食べないので、当然なのですが。

 母曰く、「ずっと何も食べていないのでお腹が空いて泣いていたら、よその人が食べ物をくれた」とか。
よその人というのは、看護師さんのことのようです。そして、食事時に食べなかったゼリーを食べさせてくれたようです。

 「お腹が空いて、泣いてたの?」思わず、笑ってしまいます。

 そして、嚥下に問題があるために、ゼリー状の物しか食べられないので、いろいろな物が食べたくなるみたいです。カステラかケーキが食べたい、と言います。
 でも、それらは嚥下困難な人には難しい話で、病院ではだめ、とのことでした。(頭ごなしに、だめだめ、と言う看護師がいるのが、むかつく。)

 だめとわかって、今度は、
「○○ちゃんに、ゆで卵でも持って来させて」と、母は言います。
これには、3つのことで、茫然。
一つ目、ゆで卵も、当然だめなのだけど、それは理解できない。
二つ目、○○ちゃんは、私の娘ですが、遠方にいるのを忘れてしまっているようです。
「○○ちゃんは、東京よ」と言ったら、「もう、帰ったん?」と驚いていたので、たぶん、娘が前回来て以来、時間の経過がよくわからないのでしょう。

で、何よりも、私が茫然としたのは、
「持って来させて」ということば。
「~させる」という使役の助動詞が使われています。
母は、私には娘に対して、指示命令権があると、思っているのかな?
ということは、私に対して、母は指示命令権を持っていると思っている、ということかな?

親は、知らず知らずに身につけてしまっている子どもへの権力をいかに手放すかに苦労するものだと思っていたので、その母の自明のことのような使役の助動詞の使い方に茫然としたのでした。

一世代違うと、こうまで違うのかと、これまでも、母を見ていて思うことが多々ありました。 個性の違いも相まって、母と私は、ほんとに異質。
でも、あらためて、「権力性」というものの捉え方の違いに驚きました。

団塊の世代は、反権力、反体制がキーワードでした。
まぁ、みんながみんな、そうではありませんけれど。同じ時代の空気を吸っていたのかな、と不思議に思ってしまう同世代もたくさんいるのは確かですが。
今となっては、団塊の世代が良いとは全く思いません。
あの、独特の正義を押し付けて来る感じが苦手、と思う下の世代がたくさんいるみたいだし。

年取ったわ~。でも、母というさらに上手が、、、。

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