この頃、、、2015/06/19 13:38

 相変わらず、母に振り回されている日々です。

 先日、緊急搬送した病院で輸血され、一週間して退院しました。輸血の効果が大きく、まぁ、元気なこと。
 酸素マスクも要らず、覚醒時間も長く、自己主張もはっきり。

 そして、一人で「こんなところ」にいると、心細いとのこと。母の家のドアを開けると、
「誰か、助けてくださ~い!」と叫んでいる母の声がして、あわてたことが何度も。要するに、ベッドに寝たきりなのがいやなので、とにかく叫び続けているらしいです。
 「下ろして」「ここから出して」と何度も言います。ヘルパーさんにも懇願するらしいのですが、一人でベッドから下ろして、椅子に座らせるのは至難です。でも、看護師さんや、見守る人が何人もいる中で、試みてみました。しばらくは椅子に座っていますが、やはり、姿勢を保持できないのか、戻すように指示してきます。そういう時、誰がいても、とにかく私。
「M吉!」「M吉!」と呼びつけます。
でも、時には、泣きそうになって、「M吉がいてくれるだけでうれしい」と言ったりもします。
少し、母の視界からはずれて、片づけものをするだけでも、「どこに行くの?」と咎めるように言ったりもします。

でも、母の傍に縛り付けられているわけにもいかず、だけど、自分で動けないのに、一人で置いておかれるのもつらいだろうと、想像もできます。胸が痛い。

思えば、若い頃、父が仕事関係の慰安旅行に行くのもいやがって、結局、父は、宿泊旅行を全部断っていました。
でも、私は彼女の夫じゃないし、彼女と過ごしたいわけじゃないし、、、。

やはり、尊厳死というのは大事かも、、、。自分の時は、そちらを選びたい、とは思います。ただ、母のような人は、そういう決断もしない。
もちろん、私に迷惑をかけたいと思っているわけではないでしょうが、そのあたりは思考の外にあるような感じがします。決して向き合わない。
母は、ほんとうに母らしく老いたなぁ、というのがしみじみわき起こる実感です。