ころんだ・・・2015/12/21 10:20

 とうとうこんな日が来たか、と思うようなことがありました。

 夜、眠いのに、ちょっと仕事をしていました。で、パソコンを切って、リビングに行って、何かを取ろうとテーブルの方に動いたとき、出しっぱなしの掃除機のパイプにつまづいて転倒してしまいました。
 そして、頭をゴン! 夫の写真やお骨や猫の写真やお骨や、というようなものを置いている家具でぶつけました。

 転んだ瞬間に、いろいろ思ったようです。
「とうとうやっちゃった」「掃除機を出しっぱなしだったから、、、」「整理整頓ができていないのが悪い」「頭を打ったけど、案外大丈夫なのか?」「尖った物の上に倒れたわけではなかったのか」など、なんかぐちゃぐちゃと、、、。

 結構、その上に倒れてしまったら、ヤバいような物も出しっぱなしだったけど、無事な倒れ方だったみたいです。
こういう時に思うのは、
「もうちょっと、生きろ」ってことかな、、、と。

 ずいぶん前、一人暮らしの友人がやはり夜中に家の中で転んだのですが、手に持っていた刃物が胸に刺さり死にかけたのですが、幸い発見が早く一命をとりとめて、やがて復活しました。
 ナイフフェチで、登山用ナイフとかで夜中に鉛筆を削っていて(それ自体怪しい行動だけど、本人は怪しい人ではない)、立ち上がって何かを取りに台所に立ったときに、畳の目で滑って転んだとか。
で、ナイフが胸に刺さり(病院に搬送されたが、肺まで達していたとか)、立ち上がれなくなって呻いていたら、日ごろなんとなく胡散臭く思っていた隣の一人暮らしの男性が呻き声を聞きつけて、救急車を呼んでくれたとか。
 結局、その隣の男性が、命の恩人となったわけです、、、。

 その友人の場合は、ほんとに大変な事故だったので、あんまり仲良しではなかった親の家に帰りました。命にかかわると、とにかく命だけは守られる環境に逃げ込みたくなるのはわかります。
 女性の一人暮らしで、夜中に登山用ナイフという状況だったので、自殺未遂と思い込まれて警察が来て、プライベートなことまで根掘り葉掘り聞かれ、それはそれはいやだったそうです。

 で、私の場合、そんな大事にはなっていないのですが、ただ、もう一つ、倒れた瞬間思ったことは、「パソコンの中身も整理してない、、、」でした。パソコンの中身は、パブリックなこともあるけれども、きわめてプライベートなことも入っています。
 紙離れの激しい私は、特にデジタル頼り。日記も、紙には書かなくなりました。ということは、、、、。
 「終活、急がねば、、、」と思ったのでした。

 一人で倒れたら、おそらく私の場合、偶然にしか見つけてもらえません。授業のある期間だと、私が予告もなく授業に現れないのですが、今どきの学生さんが、事務所に届けてくれるとも思えません。
「先生、来ない。ラッキー♪」てなもんじゃないのかな。

 子どもたちとも頻繁に連絡を取り合うこともないし、毎日、決まった人に会う、という生活もしていません。おー、完全に孤独死!
 孤独死自体は仕方がないと思っているのです。 でも、死に支度ができる状況であったのに、誰にも見つけてもらえないために、助からなかった、というのはちょっといやかな。
 やっぱり、終活は急ごう、と思った次第です。

 あんまりにもショックだったので、普段から連絡を取り合う友人にラインを送ったら、とりあえず、ラインだけは安否確認のために毎日書きあおう、ということになりました。 
 まあ、早い目に見つけてもらったら、助かるものは助かるかもしれない、という意味の保険です。