同じ部屋にいるのに2015/06/20 21:23

母から見える場所で、iPadを見ていたら、母が
「M吉」と呼びます。
「用事が済んだら、なるべくそばにいて」という要求。
え? 同じ部屋にいてもダメなのか。

すぐ近くにいるのに、母のベッドの横に侍っていろということか。

よく、母のベッドの横に椅子を置いて座っていることがあるのですが、悪い癖がついてしまったか。
ずっと、そうして、母ばかり見ているほど暇じゃない。
でも、それを要求している。
勘弁してよ〜。

構われたい人は、自分のことしか考えられない。
小さい子どもなら寝つくまでずっとそばにいるけど、おばあさんをそんなふうにはできないよ〜。

母の家に行きたくない2015/06/21 20:45

 昼からずっと、自分の家にいます。仕事をして、たまに息抜きしています。

 母を一人にして、息抜きなんかしちゃだめかな、と、後ろめたい気持ちになっています。

 私の問題です。母を一人でほうっておくのがつらい。でも、母に縛り付けられたくない。
 からだは一つしかないのだから、母のところに行くと、しばらく帰れず、仕事が気になるし、やりたいこともあるし、、、。

 母が倒れるまで、一人で気ままにやっていた暮らしが一変しました。母も、一人で気ままにやっていたのに、自分が倒れたら、私がそれまでの暮らしを失うことには気づきません。
 誰でもそうなのかな。母は、もうそんなことは考えられないのです。

 でも、確かに一人で、寝ているのはつらいだろうと思います。眠っている時はいいけど、輸血以来、覚醒している時間が長くなって、夜中でも起きてしまうらしく、一人で心細いと言います。夜は眠ってくれるといいのですが。
 ヘルパーさんに、「一人でさびしいから帰らないで」と言うそうです。

 病院では、隣のベッドの人が話しかけてくれたりもしていましたが、とにかく、帰りたい帰りたいと、パニックになっていました。そして、帰れば帰ったで、一人は寂しいと言い続けます。だからと言って、施設などはまっぴらなのですが。
 以前、まだ母が元気な時、自分の従姉が母親を施設に入れたと聞き、「捨てられた」「姥捨て山や」とその母親がとても怒っているらしいと、一生懸命、私に話して聞かせていたのは、自分をそんな目に合わせないでほしいと、遠まわしに言っていたのでしょう。その時は、私自身は何も答えませんでした。どう判断してよいかわからなかったからです。
 でも、多くの人が自分の親を施設に入れているようです。入れざるを得ない状態なのでしょう。

 私が苦しんでいたら、
「この状態になって、自宅で介護する人は少ないです」とケアマネさんが言いました。母が、絶対家にいたい、とずっと言っていたので、また母が集団の中に溶け込めるとはとても思えなかったので、施設という選択肢は、私の頭には浮かびませんでした。当然のように、自宅介護になったのですが、今やっと、施設を選ぶ人たちの気持ちがわかります。
 無理なんです。どう考えても、一人で支えきれない。でも、私がほんとうに精神的に潰れるまで、続くのでしょうね。だって、いつ判断してよいのかわからない。ものを考えられる間は、まだ余力があるのに施設に入れたら、とても親不孝みたいで、私には出来そうもないのですから。
 でも、まだ余力があると思っている状態から、倒れるまでの境目が自分にはわからないのでしょう。

 以前、癌になって辞めた仕事の時のようです。まだ、大丈夫だと思っていました。まだもう少し頑張らないと、と思っていました。先に精神状態がおかしくなって、パニックになって、医師が入院を決めました。
「まだどこも痛くもないし、こんな状態で入院したら、怠けているようで、、、」とためらったら、医師が、
「入院するべきかどうかは、私が決めます」と、きっぱり言いました。
その時、「あ、助けてもらえるんだ」とホッとしたのを覚えています。
本人は、もう少しがんばる気でいるけれども、否、頑張れなくても頑張らなくちゃと思っているけれども、外部から強制的に、休ませる、という判断が要ることがあるのでしょう。
「本人の意向」重視とされることが多いし、私などもそのように思いがちですが、これが命取りになるのです。
本人の意向、というのは、ある種、責任逃れなのでしょう。私の入院を強引に決めた医師は、ベテランの男の人でしたが、きっと経験豊かな名医だったのだと思います。
取りつくろって、「職場での責任が、、、」と言っている私の表向きの言い分ではなく、私の心の叫びを聞いていたようです。

そう、本人の意向、、、、って、良い響きだけど、本人はほんとうのことを言えないことが多々あります。
それを見極めるのがとても難しい。

今は、SNSで、友人たちが見守ってくれているのを感じています。今の私の救いはそれだけかな。
しんどい、ということがわかってもらえてたら、ま、とりあえずいいか、という感じがしています。

今日の母は機嫌が悪い2015/06/22 20:46

 なんか、怒っています。私が母の横にずっと侍っていないから?

 ケアマネさんとヘルパーさんと私の3人がいた時、母は、
「あの茶色いのをのけて」と言いました。
茶色いの、というのが何かわからない。これ? あれ? と、いろいろ手に取ってみたり、指さしたりして、尋ねますが、どれも違うらしい。
やがて、わかりました。ベランダ越しに見える、ずっと向こうにあるマンション。
「あ、あの外に見えてる大きいの?」ときくと、うなずきます。
あ~、と3人とも、困惑。

「あれはね、よそのマンションだから、のけられないの」と説明をします。
ヘルパーさんも、
「ごめんね~、あれは動かせないんよ~」と言ってくれます。
まあ、母らしいわ。

目障りなら、と、カーテンを閉めたら、落ち着いてくれました。

やがて、ケアマネさんが、ずっと手を握ってくれているうちに、眠ってくれました。
やれやれ~。

今日は、早い目に床に就いて、眠りたい私。
いいかなぁ、一日の終わりに、母を見に行かないでも、許されるかな~。
母の家を出る時、必ず起こるうしろめたさ。
母をほっといている自分を許していいのかと、つい心が重くなります。
でも、帰りたい。帰って、私の暮らしをしたい。
だめかな~、私が私の暮らしをしてはダメなのかな~。

母はまた入院2015/06/26 16:01

今度は吐血。雨の中、救急車で搬送です。

なんかもう、慣れたわ。
病院では、
「お帰りなさ〜い」という感じ。

で、朝からずっと母に付き添っています。

参ったなぁ。
ジェットコースターみたいな日々。
なのに、終わりが見えない。
重篤な状態のはずなのに意外にパワフル。

参ったなぁ、ほんと。