びっくりしたぁ~2014/09/12 10:02

 いえ、母のことではない。母には毎日びっくりしているが、これはちょっと別のびっくりした話。

 先日、某自治体主宰の会議に出席した。法的根拠に基づいた正式の会議である。が、最近、招聘されて会長ポストに就いた人が、会議の冒頭で開口一番、
「ここの役割は、行政からの報告を受けて、それを了解する、ということです。結果は変えられないのでそれについてのご発言はご遠慮頂きたい」と。

 おっと! 出鼻をくじかれた私は副会長なのだが、会長の横でぽっか~ん。

 行政からの報告が終わって、初っぱなに牽制された委員さん達は、「何か、ご発言を」と言われても、皆なんとなく沈黙。
「それでは、何もなければ、これで終了ということで、、、」と会長。
「コラ、オッサン」とは言わないけれど、心の中で叫ぶ。
とりあえず、「あ、質問させてください」と、私。

 とにかく、私の発言の後、発言する人が続いて、なんとか意見の場を確保。
 なんちゅう奴や、と心中穏やかではない。この、早く終わりたい一心の会長は、行政には重宝な人材なのだろう。

 自治体が設ける会議が、単なる手続きになってしまっていることはどこでもさんざん言われていることである。しかし、それを何とか正常に戻したいと、私などは思っている。前会長を務めてくれた人はリベラルな人だったので、意見を自由に出し合って集約するという比較的正常なかたちを保っていた。
 しかし、何だ! この絵に描いたような御用学者。 
 行政パーソンには、もちろん、こちらの人の方がやりやすいのだろうけど、これでは首長から委嘱を受けた委員として、あまりにも無責任だろう。

 疑問に思っていたのは、私だけではなかったようだ。会議後、「なんですかねぇ、あれ」と、市民委員の人が私の傍に来てくれた。この会長のおかげで会議は早く終わったので、二人の女性委員と一緒に、喫茶店でしばし話をした。概ね、私と考えは一緒。二人は、地域の現場をよく知っている人たちで、よそ者の私にはわからないローカルな情報を交換しあって、頼もしいことである。
 もともと熱心な自治体だ。せっかくの会議なのだから実りのある場にしたいが、行政はこの会長を大事にするのだろうか。そうなったら評価の高かった某市も地に落ちた、としか言いようがないが。

 惰性に流れてそもそもの主旨を問わなくなった様々な事象を正常化したいという思いがあるが、どこに行っても、筋を通したがるので、煙たがられる。私には居場所がないな~。