猫かぶりM吉のブログ

やっとぎりぎりで原稿を出した。時間に追い詰められている中で、母を見舞うという用事が苦痛だったけれども、両方とにかくやっていた。今日だけは、とりあえず、ホッ。

母は、数日前から個室に移っている。少しでも気ままにしたい、とのこと。

で、毎日、家に帰りたいと言い続けている。一人で気楽にしたいらしい。一人っ子で育ってきた母は、とにかく、自分のペースを守りたい人。他人に合わせるのを極端にいやがる。

時々、下痢をするので、パジャマが汚れる。それを持ち帰って洗う私には、

「あ、それ、洗濯物」とナイロン袋に入っている洗濯物を指し示すだけ。

下痢をして汚してしまったことにも言及しない。恥ずかしくて言わないのか、もともと汚い物は誰かが何とかするものと思っているせいか、どちらかよくわからない。

乳母日傘で育ったらしく、汚いこと、面倒なことは、誰かがするものと思っているところがあって、自分の手を汚すのはいやな人だ。

だから、母の今の家は、ものすごく汚い。掃除をしないからだが、自分の手が汚れることは誰かがすると思っているフシがある。このあいだ、掃除機をかけようとしたが、全く動かない。たぶん、ゴミ捨てをしていないのだろうと思われる。おそらく、掃除機のゴミを捨てたこともないのだろう。思えば、父が元気な時は、父がしていた。

こういう人が年をとると、こうなるのか、と思うような暮らしだ。

そのかわり、と言ってはなんだが、誰ともトラブらない。他人と関わるのも面倒臭いらしく、挨拶以外はしないので、ストレスをかかえない。

めんどくさいことは、全部Ｍ吉がすると信じて疑わないところは、かわいいとも言えるし、うざい感じもあるし、、、複雑な気持ち。

病室の母。ぼぉ～っとテレビを見ている。顔をぼかそうとしたら、おかしくなった。

ま、いいか。母は、ブログなんか読まないし。