義姉ネタ2017/04/19 12:12

しばらく、私のところには特に連絡もなく静かでした。
今では毎日、ヘルパーさんの訪問があるので、ちょっと安心ではあります。

ただ、義姉からたまに、消え入りそうな声で電話はあります。
先日は、「実印がない」と。
実印を使うなど、めったにないことなので、
「何か、使うことができたの?」と聞いたら、
「もしもの時のために」とのこと。
例によって、長い電話のあと、その時は夜だったので、
翌日、区役所に相談に行く、ということになって落ち着きました。
翌日になれば忘れているだろうと思うので、これはこれで一件落着、と思っていました。

一昨日、家庭裁判所で
S姉、地域包括支援センターのMさん、後見人候補の司法書士のFさんとお会いして、申請のための面談後、少し話をしました。
皆の話を突き合わせると、やっぱり不安なことが生じます。
たとえば、以前、電話で義姉と話した時は「お金がない」と言っていましたが、
現在は、Mさんによると、「10万円くらい、財布に入っている」とのこと。
これは、以前にもあったのでわかっているのですが、
銀行から出金できなくなったので、
近所のコンビニでクレジットカードを使ってキャッシングしているのです。

義姉は、キャッシングが借金だということは理解しています。
でも、自分がキャッシングした、という行為は記憶していません。

それで、一昨日、S姉とMさんと一緒に食事をした後、
私は用事があって別れたのですが、
二人は、義姉が利用している義姉宅の近所のコンビニに行きました。
そのことの報告を二人がそれぞれしてくれました。
それによると、コンビニの店員さんは義姉のことをよく認識していて、
いろいろ話してくれたそうです。
そして、キャッシングも何度かしていて、やり方を教えたこともあるそうです。
暗証番号は、おそらく認知障害がまだひどくない時期に覚えたものなのでしょう、ちゃんと自分で入れるそうです。
そして、義姉が男性と一緒にやって来て、キャッシングしていたらしいことも判明しました。
義姉はほぼ毎日のようにやって来て、
缶詰や弁当を買って行くこととか、
弁当を温めている間に帰ってしまってあわてて追いかけたこととか、
(これには笑った)
いろいろわかってきました。
そのコンビニの店長さんは、S姉に他にも電話でいろいろ知らせてくれたそうです。

コンビニは、今では、地域になくてはならない「見守り」の役割もしてくれるのだとあらためて思いました。
義姉が餓死しないのは、近所のそのコンビニのおかげ。

ふわふわと生きている義姉の日々。
本人はそれほど不幸でもなく、鬱になるような感じもなく、
それはそれで、周りの人に見守られてボケながら生きていくのもアリなのかと思うこの頃です。

ただ、S姉によると、
私に、「実印がない」と電話をしてきた日と、
例の親切なのか怪しいのか、まだわからない男性と会った日は同じとのこと。
私は人を疑わないタイプの人間なのですが、
考えてみれば、今までも、私には想定外のことで仰天したことがたくさんあるのですから、
案外、S姉や地域包括支援センターの人の言うことの方が正しい可能性もあるわけで、
そのあたりは慎重であらねばと思いました。

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