びっくり?!2020/02/09 11:31

昨年、猫ちゃんが亡くなったので、
ぽっかり穴があいたような私を心配して、
友達が、
「サイズとか、色とかが、ココちゃんに似ているのを見つけたので、送っておいたよ」と言ってきた。

で、そのことをすっかり忘れてしまった頃、
中国から不思議な荷物が届いた。
アマゾンで、しょっちゅう、宅配は頼むけど、記憶がない。
何だろう?
以前、頼むことすらあり得ないゴールド色のまつ毛を上げる器具が届いて、
アマゾンに連絡したけど要領を得なくて、
捨てるに捨てられず、押し入れの隅っこに置きっぱなしになっているのがある。
また、その類か?

で、おそるおそる箱を開けたら、小ぶりのぬいぐるみ。
友人の言葉を思い出した。
そうか、それが届いたんだ! とはわかったが、
どこが似てると思ったんだろう?
まぁ、時々、面白いことをやってくれるトボケた人だから、
写真だけを見て、早とちりして買ったんだろうな、と思った。
肌触りはとても良いが、サイズは18センチくらいかな。



これ、モルモットだと思う。

友達に、「届いたよ」とラインで写真を送ったら、
腰を抜かさんばかりにびっくりしたようだ(笑)

頼んだのは、こんな感じだったそうだ。

あまりの落ち込みぶりに、「これでもいいよ。肌触りいいよ」と慰めながら、
私は大笑い。
猫が、なにゆえ、ねずみに?

結局、私に励まされて、アマゾンを通じて返品を要請し、
「写真を送れ」と業者が言ってきたので、私がラインで送った写真を送ったそうだ。
すると、しばらくして、
「返金します。商品は送り返さないでいいです」ということになったそうで、
このモルモットは、今も、私のテーブルの上にいる。
で、見るたびに笑っちゃう。
でも、友達は、その話になると、悲しそうな顔になる。

猫が死んじゃったので2019/11/23 11:39

とうとう、一人ぼっちになった。

最期の方は、もう、私も介護でへとへと。
もうだめかも、と何度も思いながら、翌日はまた歩いているのを見て、ホッとする日々。

所構わず、排泄するし、ご飯もちゃんと導いてあげないとたどり着けない。
でも、鼻をつっこまんばかりにフードを持っていくと、
ハッと気づいたかのように、ガツガツ。

だんだん、部屋の隅っこにいることが多くなったのは、
死期が近かったせいだったのだろう。
猫用のトンネルを買って置いておいたら、やがて、そこにも入るようになった。ただ、途中にある窓に手足がひっかかって、出られないみたいで、何度も救出。
排泄物の掃除に追われるようになったので、
友人たちが、猫用のおむつをするように言っていた。
でも、ただでさえよぼよぼ歩いているのに、余計、歩きにくいのではないかと思って、おむつは採用しなかった。
南向きの一番広い部屋が彼女の部屋になって、リビングとの間についたてを置いた。
私が把握できる時間帯は家じゅうを居場所にするが、
夜中や私の外出中に所構わず排泄されるのを回避しようとした。
が、ついたての置き方が適当だと、知らぬ間にリビングや仕事部屋にいたりした。(笑)
なにしろ、排泄物の悪臭がひどい。見つけては掃除をするのだが、家具の陰などにされてしまうと、気づけないことが多く、悪臭のもとを探すのに躍起。いやというほど、消臭剤も使ってきた。

だんだん、取れない臭いに私は頭痛さえ起こすようになり、
さすがに友人の助言を受け入れ、ある日、おむつをした。
やせてきていたので、一番小さいのを買ったのだが、その日のうちにはずれてしまった。
朝になったら、いつも通り。で、諦めて、やっぱり、掃除に追われる日々。

水を使わないシャンプーやからだを拭くタオルなど、最期の短い期間に大量に購入した。せっせとからだを拭くと、それはいやではなさそうだった。

声をかけても聞こえていないような感じになって久しく、
どんどん理解不能になっていく感じだった。
もっと幸せにできないかとじれったく思うのだが、私が私の仕事やその他の用事にかまけている間に、彼女はどんどん一直線に生きるのをやめていったのだ。
22歳と半年。少しずつ衰えて、徐々に生命力を枯らせて、とても上手に老衰死したのだった。
生きているときは困らせられることが多くて、
あまりにもこちらが弱っていて苦労が多いと、
私の方が先に死ぬかも、と思ったことも何度もあった。
でも、彼女は彼女で、とても上手に終わりを迎えたのだ。

亡くなる前の晩、もう無理かなと思った。
もう、何も飲まず食べなかった。
口も開かなかった。目も開かなかった。
ただ、静かに静かにお腹は上下していた。
夜中に起きて見ると、とても激しくお腹が上下していて、見守っていると、やがて発作が去ったように、また静かに上下させていた。
いよいよだろうなと思った。
朝、動かないココがいた。
冷たくなっていた。

かわいいかわいい顔をして眠っていた。

小さいのに、存在感の大きい子だった。いつも思いきり、自己主張していた。

しばらく、茫然として、いないことに慣れない。
まだいる気がする。仕事をしていて、物音がすると、あの子ががさごそと何かして遊んでいるのだと思ってしまう。
が、その場所にはもう不在なのだ。

ペットフード、ペットシートは、買ったばかりで、大量に余ってしまった。
猫用トイレの砂も大量だ。
紙おむつも一つ使っただけで終わった。

なんだか、空虚になった。

転倒2019/11/08 20:43

私の家はケーブルがあちらこちらを這っている。

まぁ、これまではそれで支障がなかった。
が、老いた猫ちゃんが、どうしたらそうなるのか、首に巻き付けてぐったりしているのを見つけたりした。
あわててはずすのだが、私が不在の時にそういうことになると困るので、ケーブルの場所を変えたり、いろいろちょこちょこといじっていた。

が、床に這っている大物があった。
電波を飛ばすタイプのテレビのチューナーや、
DVDレコーダーのアンテナ線だ。
電気製品の場所を変えるのがなかなか大仕事なので、
とりあえずケーブルだけを長く這わせていた。
が、老猫は最近、ところかまわず粗相をするようになっている。
おむつをしたが、夜の間に取ってしまうので、
仕方なく、ケーブルを猫ちゃんがそのままくぐれる程度の高さにした。
私の膝くらいの高さ。
猫ちゃんの頭上に来るので、老いた子はケーブルの存在にすら気づかない。

私自身は、ベランダに出るのに跨がないといけないが、
毎日、わけなくまたいで通っていた。

しかし、とうとうその日は来た。
足が上がっていなかったのか、洗濯物をかかえたまま、
ケーブルに引っかかり、転倒。
ぼって~んと転んだ。
右肩と右膝をしたたかに打った。
泣きたい気分。うつらうつらしていた猫ちゃんは、「ん?」と目を開けたが、ぼんやりしている。
若い時なら、飛び上って逃げただろうに。

で、ずっと肩も膝も痛んでいた。
なのに、数日後、また、足をひっかけたらしい。
今度も、すってーんと、ころんだ。
右肩と右膝。同じ場所をしたたかに打った。
膝は、広範囲に青あざ。
前の場所と少しずれたか。
右肩も治るどころか、痛みが増している。

さすがにこれはアカンと、ケーブルの長いのを買って来て、
自分の頭より高い所にわたした。

まだ、数日しか経っていないが、ケーブルはいい調子。
ただし、右膝と右肩はまだ痛んでいる。

で、今日、マンションの設備点検で自分の家が終わった後、
息子の家に向かった。
息子の家は、同じマンションの向かいの棟だ。
そして、溝をまたいで曲がった所でびっくり。
両脚が溝に落ちている年配の女性が転んだまま起き上がれないでいる。
溝自体は、乾いていて、膝までもないくらい浅い。
私を見て、助けて、というように手を延ばす。
「どうされたんですか?」とびっくりして立ち上がらせようとするが、
小柄な人でもなかなか難しい。
そこへもう一人、女性が現れて、声をかけてくれて、二人で支えると、
ようやくなんとか足が立って、溝から出て立ち上がることができた。
足を踏ん張れないのだと言っていた。

ようやく立ち上がったその人は、ぼつぼつと歩き出すが、
そこへやって来た設備点検の男性も声をかけて来て、
大丈夫ですか? 歩けますか? とみんなで言う。
そこへ管理人さん(奥さんの方)が現れて、
どこかへ行くつもりらしいその人と一緒に、マンションの出口の方へ歩いて行った。
当然のことながら、その転んだ女性が、からだが震えている感じがわかる。
私も転んだ直後はからだが震えていた。ショックを受けているのだ。

あの人もきっと、後から、あちらこちらすりむいたり打ったところが痛かったりするだろうなと思いながら、
私も貸した肩がまだ痛む。
今日は新たに手首が痛い。
いつの間にか他も打っているのだろう。

明日は我が身だと思いながら、母も生前、道端で困っていると、いろいろな人が助けてくれると言っていたのを思い出した。
穏やかに人が日常を暮している街とはそういうものなのだと、改めて思う。

私は環境だったのかも2019/08/29 10:49

12日間の入院中、ネコの世話を誰かにしてもらわないといけない。
もう、排泄物も、トイレ以外にやってしまうし、動きもとろとろしているし、老猫の世話は大変だ。

娘が帰阪中は、娘がみてくれていた。
彼女は一番、頼りになるし、安心できる。
きめ細かくいろいろケアをしてくれる。

で、彼女が帰ったあと、息子と友人に頼んだ。
息子は仕事が長時間なのと、出張が入っていて、あまり来てもらえない。
もっぱら、友人を頼りにした。

が、ある日、病院にやって来た友人はものすごく深刻な顔で、
ネコの動画を見せて、
「もう、あかんと思うわ。一人の時にあかんようになったらと思うと怖い」と言う。
この友人、超ビビりなのを思い出した。
私は、
「いつもと同じように見えるけどね」と言うと、「わかってもらえない」と、深くため息をつく。
いや、ため息をつきたいのは私の方で、開腹手術からまだあんまり日は経っていなくて、自分のからだが思うようにならないのだ。
が、もう、私が帰るより仕方がないかもしれないと思った。
友人は、私の反応がイマイチなのでいやだったのか、
「あかんとなったら、すぐに冷蔵庫に入れるけど、いいね!」と言った。
おっと!
本当に死んでしまうよ、それは。

友人に「もう猫の世話はいいよ」と言って、
息子に行けるかどうか尋ねたら、「行くよ」との返事。
ようやく、ホッとした。
息子が無理なら、退院も近いことだし、外出許可を取って、私が帰るしかないと決心していたが、それはしないで済んだ。
ネコは、いつ、どうなってもおかしくない年齢だし、老衰ぶりだ。
が、まだ食欲もあるし、そんなに危ないとは思えなかった。

結局、息子がネコの無事を伝えてくれ、退院したら、いつも通りのネコがいた。

ネコの死に目に、自分が一人で遭遇することを恐れまくっていた友人は、私の退院に合わせて、とても献身的にサポートしてくれた。
他のことなら、何でもします! という健気さだった(笑)

まぁ、誰でも得意不得意はあるからな。
この友人は、別のネコが子猫の時も、
「この子、もう目がつぶれてる!!」と絶望的になっていたことがあるが、
「え? 大丈夫でしょう」と、私が濡れタオルでそっと目を拭って目ヤニを取ってやったら、ものすごくビューティフルな目をぱっちり見開いてくれたことがある。
そうだ、この手のことが苦手だったのだと改めて了解。

で、うちのネコちゃんだが、元通り、ゆっくり動いてはがつがつ食べている。
友人曰く、「あなたが帰って来て、活気が出たみたい」とのこと。
それもあるのかもしれないとも思う。
うちのネコちゃんにとって、私の存在は、安全な生存環境のことなのかもしれない。
私の存在、それは誰か(たとえばネコちゃん)の安らげる環境ということであるなら、がんばって存在していなければ、と思うのだ。

猫ちゃん2018/11/21 22:02

奈良から帰って、まったりしようと、玄関を入った時から、
不穏な臭い。
ん? リビングにとんでいくと、やっぱり、トイレでない所に盛大に、、、。

バッグを置くなり、掃除です。
「留守にして、怒ってたん?」と、寄ってくるココちゃんに話しかけます。
まさか、いやがらせじゃ、、、(^^:)

そして、夜、お風呂から出てくると、今度は異様な鳴き声。
猫語翻訳付きで、再現します。

ココ「ギャー、ギャー、ギャー・・・」ただならぬ声。
私「え? ココちゃん、どこにいるの?」
ココ「ギャー、ギャー(助けて)」
部屋の片隅の本箱とDVDの棚の間の小さなスペースに入り込んでいました。
あわてて、テーブル(すごく重いんだけど)を、ばか力で押しのけます。
それでも、なんか、ややこしいところに入り込んでいて、どこから出してやっていいのか。
スチールの本棚の下から足が出ていて、からだはくにゃっと曲がっています。
「え? ココちゃん、どうなってるの? え? え?」
「ギャー、ギャー (何とかして! 痛いよ! 苦しい!)」
「ココちゃん、どうしたん! 今、出してあげるからね。」
「ギャァァァー! (痛いってば!)」
「ココちゃん、どうなってるの? 今、からだ抜くよ」
「ギャァァァー! ギャアア!」
私、もう、パニック。
DVDの棚、ふつうは動かないはずなんだけど、クソ力で押したら動いて、隙間を広げました。
出血しています。
え? この血はどこから?
出来た隙間から出してやれる、と思って、ココの上半身を抱こうとしたら、
「ギャッ! (痛い! 何すんねん!)」
ガブッ! 差し出した私の腕に爪を立て、がしっとつかんで噛みつきました。
「いたぁい! ココちゃん、違う、違う、助けたいのよ。」
思い切り噛みつかれました。服の上からでも痛い。
「ギャー。(お前か! 悪い奴は!)」
彼女をひどい目に遭わせているのは私だと思っているらしい。
ほんとに、鳴き方がひどくなるので、
一刻の猶予もならない感じがして、
消防署? 救急車? 確か、動物を助けた話をYoutubeでよく見るぞ!
いや、家猫のこんなのに出動してくれるか?
頭が混乱します。
スチールの本棚の本を全部出して、スチールの本棚を持ち上げるより仕方がないけど、一人では動かせない。
一人では、本を出すのも時間がかかる。
その間に、ココはもっとひどいことになるかも。
出血しているのは、どこかが切れているから。
からだがちぎれるかもしれない。
あぁーっ! 私がパニックになりながら、つい先ほど、電話で話したばかりの友達にヘルプの電話をしますが、留守電に。
あ、こんなことしてられない。
と、またなんとかからだをそっと引き出さねば、とココを見ますと、
できた隙間で、からだが楽になったのか、なんだか、ふつうに寝そべっている体勢になっています。
あ、これなら、と、
「ギャー! ギャー!(早く何とかしろ!)」と言っているココの上半身をそっと、引き出すと、すんなり、足も、本棚の下から引き出せました。
そして、そのままの姿で、その場で寝そべっています。
「ギャー、ギャー (どうなってんの? まだ痛いけど。)」
で、ココちゃんの出血部分を探したいけど、からだに触れると、また攻撃態勢に。
出血は多くはなさそうなので、皮膚をこすっただけかもしれません。
お湯でタオルを絞って、からだをそっと拭くと、それはいやではないらしく、怒りません。
やっと、ギャーギャーが止まります。
で、そろりと、いつものソファに運んで寝かせます。
「ニャー、ニャー (なんか、お腹空いたわ)」
はいはい、と、ご飯を上げると、立ち上がって、がつがつ。
普通に立って歩いているので、ようやくほっとしました。
その間、そんなに時間が経っていたわけではないようです。
短い時間のはずだったのに、気づくと、私のからだはずっと震えていました。
ココの様子がただ事ではなかったので、パニックになったせいでしょう。

あー、小心者だわ・・・
何事もなかったように、いつものココちゃん、
私の方が、後遺症が大きくて、しばらく震えが止まらない。
でも、やれやれ~でした。

後で電話をした友人から電話がかかってきました。
私は手がふさがらないように、
スピーカーにして電話をしていたのですが、
留守電が作動したので電話を諦めたけど、切るのを忘れていたようです。
友人は電話に気づいて出たら、私が誰かと話しているみたいだった、とか。

びっくりした夜でした。