また、訃報・・・2017/08/28 19:46

まだ、若い人だった。
実は、昨夜、その人のことを思い出していた。
昔、仕事をしていた時の、困ったさんだった。
派手で自己顕示欲が強く、そのために要らぬことをしてくれるので、
難儀な人、という印象だった。

さすがに私にはやらなかったが、
私の仕事を補佐するTさんをいじめて、泣かせていた。

現状に満足していない、何か鬱憤をためているような、そんな感じだった。
理想の自分と現実の自分のギャップが大きいから、
こんな変な言動に出るのかと解釈してみたりしていた。

その後、仕事を辞めてから、脳の病気になった話を聞いた。
そして、昨夜、ふとその人のことを思い出して、
あの人のあの時の困った行動は、
病気が原因だったのかも、と考えていた。
もう、亡くなっているかも? とも考えた。

そして、今日の訃報。

うれしくない偶然だ。

私がお葬式に行っても、なんだか、向こうも困るかもしれない。
私自身は、その人と、年齢も仕事も経験も違い過ぎて、
単に、難儀な人と思うだけで済んでいたが、
Tさんは、とても苦しんで、
結局、私が辞めた時に、まだ続けると言っていたのに急に辞めてしまったのだった。
いじめは私がいない時に行われるので、
私もそこまでとは思っていなかったが、
私が研究を優先して、退職を決めたとき、おそらく、Tさんは私に見捨てられたと思ったに違いない。
私にも何も言わず、私が退職するその日、電話で「辞めます」と上司にだけ伝え、連絡が途絶えてしまったのだ。

私は、どうしようもなくお気楽なところがあって、
他人の悲壮な感じが、読み取れないことがある。
職場を去っても、Tさんとはまた連絡を取り合えばいいと思っていたが、本人には、もっと深刻なことだったのだろう。
私がいなくなったら、いじめのある職場でどうしてよいかわからなかったのだろう。
気の毒なことをした、と今は思う。

そして、そのいじめていた人が亡くなった。
これもまた、言葉を失う感じ。
悲しいわけではないが、暗い気分になっている。