今の心境2019/09/06 21:45

今、死んだら、何もかも中途半端なままだったなと思った。
で、ちょっとはやりっぱなしのことを片づけようと思った。

ずいぶん、多くの友人知人が、もう鬼籍に入っている。
何より、夫がすでに16年前に亡くなっているし、、、。
未だに辛いけどね。
未だに心癒えないけどね。
かわいそうでたまらない。
若すぎた。
もうちょっと年を取ってからでよかったのに、、、。

でも、いつかは、誰もが終わりを迎える。
ある程度、心の整理をつけてからがいいと思う。

夫は、脳に転移したので、最期は結構呑気な表情をしていた。
「本人は楽ですよ」と医者に言われて、それが唯一の救いだった。
絵を描いたり(病室の写生らしい)、、
見舞いに来た叔母を手でちょいちょいと合図して横に退かせて、窓の外に広がる空を見上げたり、
表情はやわらかでひょうきんなほどだった。
そうして、横にいる者を救ってくれた。
「死なない」「あなたは助かる」と、私は意地のように思い込んで、ずっと明るく平気なそぶりをしていた。
病院に向かう途中の自転車では、激しく怒り、涙を呑みこんでいたのだが、
病室の前で、気持ちも表情も変えた。
明るく平然と、
「どう? 調子は?」と、重病ではない人を見舞う顔をしていた。

なぜ、あれほど自分を使い分けられたのか、わからない。
彼が、がっかりしないように、自分の病気が悪いと思わないように、
必死だったのだ。

死なない、彼は死なない、と思い込んでいた。
死ぬわけがない、と思い込んでいた。
医者の説明も理解し、セカンドオピニオン、サードオピニオンまで求めて、希望のある見立てを願って他の病院を訪ね歩いたが、
主治医以上に、厳しいことしか言われなかった。
説明は理解していた。
が、信じなかった。
「絶対、そんなことはあり得ない」と、思い込んでいた。

あの時の気持ちを説明することは難しい。
私は自分の気力で、彼を治そうとしていたように思う。
私が負けてしまったら、彼がダメになる、だから、私は何にも負けない、と思っていたように思う。
死なせてたまるか、と思っていたのだと思う。

だから、未だに納得がいかない。
未だに苦しい。

とにかく、少しずつ、身辺を片づけながら、
でも、まだ片づけきらずに、
もう少ししぶとくがんばろうかと思っている。
心が喜ぶことをしながら。
子どもたちが幸せでいてくれることが、最も私の心が安らぐのだけど、それだけを祈りながら、だけど。
もうちょっと欲張っていいなら、心が面白がることができればいい。、

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