仕方ないんだよ・・・2017/11/04 13:47

もう、何年も昔のことだ。
友人のお母さんが亡くなられて、友人は、腹違いの兄姉を頼れないので、全部、一人で看病も葬儀も後片付けもしたそうだ。

複雑な家庭環境で、
憎んでいるかのように、親や兄姉を悪く言うのをよく聞いた。

お母さんが寝込んでおられた家に、
一度ついていったことがある。
玄関に近い部屋で寝たきりだったが、
門構えの広い敷地のある大きな家だった。
しかし、もう手入れをしていないので、朽ちたような古家になっていた。

お母さんとは一度、お会いしたきりで、
だいぶん弱っておられたと思う。
その後、一度、寝たきりから回復し、
(骨折していたのにわからず、起きられなくなっていて、
骨折が治ったら、復活したらしい)、
何年かは結構、元気にしておられたが、やがて亡くなられたと聞いた。

友人は、後片付けが大変だったと言っていた。
それはそうだろうと思った。
私が訪ねた時、すでに手入れされていない大きな屋敷に、
一人寝込んでおられたのだから、
さぞかし、残された物が多く、処分するにしても大変だったろう。

「ゴミばっかりで、も~、汚くて汚くて、、、」と何度もぼやくのを聞いた。

実はそんなことを思い出したのは、
私が今、頓死したら、まさに掃除をしていない汚い家(ま、3LDKだけど)を遺すことになりそうで、
娘がうんざりするのではないか、ということを思うからだ。
死んだ後、あんなふうに思われたくないなぁと思うのだが、
(娘がそんなことを思うわけはないと思うけど、
でも、「汚い」のは確かだし・・・)
しかし、体調不良のときは、いくらきれいにしておきたいと思っても掃除ができない。
気になっているところがたくさんあるのだけど、
ほったらかしになっている。
亡くなる前というのは、相当からだも弱っているだろうから、
整理や掃除ができていなくても仕方がないんだとは思う。
でも、何とかして、身辺をきれいにしておきたいとも思う。

最低限、仕事だけをしている感じだ。
昨日の4限の授業は、後半になると、エネルギーが尽きてきて、
思わず、椅子に座った。
今までにあまりないことだ。
声もかすれ、倒れそうだと思った。
90分2コマ、10分の休憩といっても、ばたばたと後片付けをして、
次の授業の用意して、
2階の教室から4階の教室まで階段を上がり、
計3 時間喋りっぱなしだ。
普段は思わないが、体力のない時には、重労働に感じる。

それでも、授業はやりきり、少し他の先生とおしゃべりして、
不調だったために食べそびれた昼ご飯を食堂で食べ、ゆっくり帰った。

こんな調子だから、ただでさえ好きでない掃除は後回し。
洗面所の汚れも気になる。
台所もきちんと片づけたい。
でも、しばらく、ほったらかしている。

この状態では、死ねないぞ、なんて思う。
死んだら、いろんな人が入ってくるんでしょ?
い、いかん、この部屋に人様に入ってもらうわけにはいかない、てな感じ。

だからと言って、掃除をするだけのパワーがない。
すぐに横になりたくなる。

昔、ある体育の先生が言っていた。
「ちょっと調子が悪い時、だらっとしないで、からだを動かす方がよいですよ」と。
ほんとかなぁ。
ちょっとだけ、出かけてみようか。
支払いもあるし、近所までウォーキングしてみようか。
行き倒れにならないかなぁ(^^)

コメント

_ つゆ ― 2017/11/04 21:48

具合が悪くなる前は、きちんと片付けるほうでした。
娘と同居し、狭い上に、ワーキングプアの娘が忙しく、
おまけに私が片付けられなくなってきました。
今は、知ったことか、と開き直り、
「どこかにヘソクリ出てくるかもよー」と。
(絶対にない)
それに、神田を渉猟して集めた本、
どうしても手放せないのです。
今は、自分でトイレに行き、着替えをし、
座って御飯を食べる(これが最近きつい)
ことが大事だと、必死です。
あと自分の物だけだけど、洗濯して、片付けることです。
痛いときは、突っ込むだけになります。

_ M吉 ― 2017/11/04 22:54

つゆさん

具合が悪いということは、何気ない日常のことができないのですよね。
元気な時は、それがわからなくて、母があまり掃除をしないのを批判的に見てしまっていました。
自分がその身になってみないとわからないことって、たくさんあるんだなと、
今、しみじみ・・・。
あ、しみじみできるのも、ちょっと体調が回復しているから。

開き直りも必要ですね。
出来ないことは、出来ない・・・って。

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