梅満開2018/02/28 16:29

毎年、一緒に梅見をするのが恒例となっている友人と大阪城の梅林を歩いた。
平日だと言うのに、すごい人出。
暖かくてお天気も良く、最高の日和だった。

こうなると、心も元気になる。
寒くて天気が悪いと、漱石がロンドンで鬱になった有名な話をつい思い出すが、
夫の仕事の関係でドイツに長くいた友人は、
向こうの人は、まさにそういう感じだそうだ。
暖かくなると、皆、表情が穏やかになり、人々の印象ががらっと変わるのだそうだ。

今年は、梅の木に短歌の札がかかっているのを見つけた。
今までもかかっていたのだろうか。
それも、時折、気まぐれのようにかかっている。
「友として六十年を送りたる君と梅とをわれらことほぐ」という与謝野晶子の歌。
60年は長いね、と言って通り過ぎたが、
後で調べたら、どうやら、鉄幹の60歳の祝いの歌らしい。
鉄幹の60年の人生を寿いだようだ。

友人は、ドイツ滞在の後、日本に帰って来た時は、
英語とドイツ語がこんがらがっていて、チョイチョイ面白いことを言っていた。
gender を ゲンデルと言っていたのが今も印象に残っている。
もともと英語の先生で、趣味で中国語を勉強していたから、語学が好きなのだろうことは知っていた。
今は、某ブランド大学で、留学生の日本語教育を担当している。
彼女とは、言語コミュニケーションにまつわる話が多くなる。
そして、ランチを食べながら、二人で気づいた。
彼女も私も、日本語の言い回し、
○○で△△だけど、××です、という言い方をよくするようだ。
聞き手が最後まで聞いてくれないと、
「~だけど」(助動詞+接続助詞?)以下の部分が、結局伝わらなかったりする。
いかん! 先に結論を言おう、ということになった。
まず、結論を言ってから、説明をすればいいのね、と。
これは、私には大収穫。
プレゼンや授業の時の大きな助けになる。
うん、これでいくぞ!

梅林を抜けて、外周を歩いていると、「あれ? これは?」 と立ち止まる。



桜? だよね?
それとも、季節的には桃? かな?
大阪城の桃園は、まったく方角の違うところにあるのだけど。
確か、ここは桜がたくさん咲くあたりと思うのだけど。

木の幹を見て、桜、ということにしたのだが、このあたり、自信はない。
一角だけ、5本ほど、花が咲いていて、二人、しばらくほけ~っとしていた。

ランチは、OBPの「燦」で。
大きな窓が開いた開放的な席。
良い一日だった。