年末2018/11/24 15:59

生協が、おせちはどうされますか? と聞いていた。
毎年、頼んでいたのだけど、今年は頼まない。
一人っきりのお正月だ。

多くの独居老人は、お正月どうするのだろう?
先日、娘が奈良旅行に誘ってくれたので、
たぶん、お正月はこっちには来られないのだろうなと思っていたら、
やはり、海外旅行するそうだ。
それはいいことだ。
若くて体力がある間は、どんどん外に出た方がよい、というのが、
昔からの私の持論。
親があまりにも私を縛り付けたので、その反動だろう。

で、年末、年始、どうするかな。
仕事しようか。
思い切り、仕事ができるな。

某自治体が、毎年、市民向けの映画上映会を開催するのだが、
その時に配布するパンフに解説を頼まれる。
が、今年は断ろうと思っていた。
公務員というのは、基本的に、事務処理に堪能なジェネラリストだから、
映画などのセンスはあんまり良くない。
もちろん人によって違うだろうけど、総じて、センスは良くない。
毎年、頭をかかえることが起こる。

それで、今年は断ろうと思っていたら、
それを察知したかのように、ずいぶん早い時期に頼んできたので、
意表を突かれて引き受けてしまった。

「解説」を書くにも、映画のパンフレットに書かれているようなことは、
重複するだけだから、当然書かない。
映画を何度も何度も観て、かなり深く読み込んで書く。
時代背景を調べ、監督を調べ、
パンフレットがある場合は、パンフレットも参照しながら、パンフレットとは違った視点を提示する。
なかなか精力を傾けているのだ。
時間をかければ、それだけ熟考する時間ができるので、
今年は、年末の時間をそれにあてようか、、、。

すでに、上映作品は決まっている。
それは、公務員が決めている。
「え?」と、思うような作品がよくある。
え? これの解説を書け、って?
まさか、すごいベタな人権尊重の文章を期待してるんじゃないだろうね、と見え透いていて、困惑することがある。
それなら、私に頼むな、という話なのだ。
で、公務員さんにとっては、想定外の視点が持ち込まれて、戸惑うのかもしれない。
私の解説文に、内部で戸惑いが走っているらしいのが目に見えるようにわかることがある。
それはそうだろう。
単純な人権尊重ストーリーでわかりやすいから選んだのかもしれないが、多くは単純な話ではない。
そもそも「人権尊重」のストーリーは、単線的なヒューマニズムの物語ではない。
階級闘争の歴史も含んでいる。
親密な生活圏でのパワーの話、人間存在の不条理の話などが織り込まれている。
「心温まる話」でもなければ、「感動の涙」で終わる話でもない。
そこを読み取って、観るべきいくつかの視点を、人々に指し示すのが私の仕事だと思っている。

だけど・・・(ため息)
今年の作品は、また、難しい。
いや、作品自体はわかりやすいものだけど、
鑑賞に値する映画として、問題意識の見える解説を書くとなると、
「これをどうせぇっちゅうねん!」と言いたくなるような作品。

まぁ、自治体としては、
上映権をクリアする、という最低条件があるだろうから、
好きなものを選ぶわけにはいかないだろう。
レンタルDVDを自宅の居間で観るのとは違う。
いくら入場料を取らないといっても、公共の場所で上映して、
多くの市民に鑑賞させるには、制約があるだろう。
そうでなければ、あそこまで、凡作映画を選びはしないだろう(^^;)

う~ん、ちゃんと観るかな、、、。
メジャー映画館では上映しなかった地味なフランス映画。
仕事しよう。

コメント

_ トラ ― 2018/11/24 20:08

こんばんは。去年は、2段ですがお重を作ってみました
今年も挑戦です(笑)
映画の解説って難しいですね
私も以前、ブログに書いていましたが、結末は伏せておもしろおかしく伝えるのは、至難の業ですね

_ ヒョッコ ― 2018/11/24 22:10

はじめまして。
私は、まだ嘱託として、会社に勤めています。
来年位が、リタイアの潮時かな、と思っています。
リタイアしてからの、人生をどう生きたらいいのか?
今から、思い悩んでいます。

_ M吉 ― 2018/11/24 22:56

トラさん
ご自分でお重を作るって、えらいなぁ。
私は、買ってきたお惣菜で済ませる予定です。

私の場合、シリアスな問題提起になります。
面白おかしくは、絶対、書けそうもありません。

_ M吉 ― 2018/11/24 22:59

ヒョッコさん

急に仕事がなくなったら、戸惑うでしょうね。
ソフトランディングできるように、今から、趣味を広げるとか、
何か始めるとか、やっておいた方がよさそうです。
私も模索中です。

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