友人の行方 ― 2018/08/27 12:38
たぶん、私も本格的に探そうと思えば探せるだろうと思うのだけど、
古い友人の連絡先がわからなくなった。
最近は連絡を取り合う機会がなくなっていたのだが、
たまに、メールを送ったりしていた。
最初にそのことを知ったのは、団体の会議で誰かが噂していたから。
「え? Wさん? Wさんがどうされたんですか?」と聞くと、
「連絡が取れない」とのこと。
パーキンソンが進んできていて、
一人暮らしはだめだと、遠方に住む娘さんが手配された、とか。
それで、施設か、グループホームかに入居されることになった、という話だった。
電話もメールも、ふだん連絡手段にしていたものが使えなくなっている。
私は、そもそもスマホが壊れて、連絡帳を一から構築する羽目になって、しばらく、誰の連絡先もわからなくなっていた。
だから、Wさんの連絡が途絶えたことも知らなかった。
だんだんからだが弱ってきておられたので、
こちらでやっている団体活動は、
丁々発止と議論が行われるところがあり、
おっとりと無口なWさんは、だんだん引き気味になっておられるのは知っていた。
と言うか、私がこの団体の活動の核メンバーになったのは、
そもそも、Wさんが引き込んだからだ。
Wさんはおとなしいが、隠れた、それとわからない名オルグだったような気がする。
たおやかに人を巻き込むのが上手だった。
最後にお会いしたのは、二人とも共に古いメンバーとして所属している別の団体で、
私と彼女がスピーカーだった時だった。
結局、私がメインみたいになってしまって、
司会と私は、一生懸命、彼女を盛り立てようとしたが、
前半だけで、「体調が悪い」と帰ってしまった。
後でメールを送って「大丈夫ですか?」と尋ねたら、
「人前で話すのは、やはり、自分には合わない。これを最後にします」と書かれていた。
結局、私としては、それっきりなので、気にはなっていた。
でも、飲み会とかは結構好きなようだったので、
また、「飲みに行きましょう」と誘えばいいと思っていたのだ。
が、病気が進行したのか。
確かに、会うたびに、頼りなげになっておられた。
歩き方もおぼつかなくなってきていた。
会いに行きたいが、どこにおられるのかわからない。
地元の古い仲間とは、
日常の延長で、政治的、闘争的ではない集まりを持てていたようなので、
身も心も弱って来ると、そちらの方だけ残されたのかもしれない。
だいたい、時流に疎くならずに動きを追って行こうとすると、体力が要る。
いや、古い友人知己を維持していこうとすると、
それだけでも、体力が要る。
自ずと、自分の行動範囲の中で、出会える人だけと交流することになるだろう。
(マズイ! 私にはそういう人はいない。)
なんとか、彼女にたどり着くルートを見つけたい。
古い友人の連絡先がわからなくなった。
最近は連絡を取り合う機会がなくなっていたのだが、
たまに、メールを送ったりしていた。
最初にそのことを知ったのは、団体の会議で誰かが噂していたから。
「え? Wさん? Wさんがどうされたんですか?」と聞くと、
「連絡が取れない」とのこと。
パーキンソンが進んできていて、
一人暮らしはだめだと、遠方に住む娘さんが手配された、とか。
それで、施設か、グループホームかに入居されることになった、という話だった。
電話もメールも、ふだん連絡手段にしていたものが使えなくなっている。
私は、そもそもスマホが壊れて、連絡帳を一から構築する羽目になって、しばらく、誰の連絡先もわからなくなっていた。
だから、Wさんの連絡が途絶えたことも知らなかった。
だんだんからだが弱ってきておられたので、
こちらでやっている団体活動は、
丁々発止と議論が行われるところがあり、
おっとりと無口なWさんは、だんだん引き気味になっておられるのは知っていた。
と言うか、私がこの団体の活動の核メンバーになったのは、
そもそも、Wさんが引き込んだからだ。
Wさんはおとなしいが、隠れた、それとわからない名オルグだったような気がする。
たおやかに人を巻き込むのが上手だった。
最後にお会いしたのは、二人とも共に古いメンバーとして所属している別の団体で、
私と彼女がスピーカーだった時だった。
結局、私がメインみたいになってしまって、
司会と私は、一生懸命、彼女を盛り立てようとしたが、
前半だけで、「体調が悪い」と帰ってしまった。
後でメールを送って「大丈夫ですか?」と尋ねたら、
「人前で話すのは、やはり、自分には合わない。これを最後にします」と書かれていた。
結局、私としては、それっきりなので、気にはなっていた。
でも、飲み会とかは結構好きなようだったので、
また、「飲みに行きましょう」と誘えばいいと思っていたのだ。
が、病気が進行したのか。
確かに、会うたびに、頼りなげになっておられた。
歩き方もおぼつかなくなってきていた。
会いに行きたいが、どこにおられるのかわからない。
地元の古い仲間とは、
日常の延長で、政治的、闘争的ではない集まりを持てていたようなので、
身も心も弱って来ると、そちらの方だけ残されたのかもしれない。
だいたい、時流に疎くならずに動きを追って行こうとすると、体力が要る。
いや、古い友人知己を維持していこうとすると、
それだけでも、体力が要る。
自ずと、自分の行動範囲の中で、出会える人だけと交流することになるだろう。
(マズイ! 私にはそういう人はいない。)
なんとか、彼女にたどり着くルートを見つけたい。
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