猫かぶりM吉のブログ

若い頃、誰もがそう言われた経験があるだろう。

有名な話だけど、古代エジプトのヒエログリフでも、そのような文章が書かれていたそうだ。
昔は親の言うことをよく聞いたけれども、最近の若い者は、少しも言うことをきかないとか、なんとか、、、出所は忘れたけど、そういう文章が紹介されているのを読んだことがある。

古今東西、年長者は、若い人を見ると、「昔に比べて、今の若い人は、ほんとうに○○」と、ついそう言いたくなってしまうもののようだ。
○○は、もちろん、「だらしない」とか、
「目上の言うことをきかない」とか、
「なってない」とか、
要するにネガティブなこと。

で、私は、そんなことは言わない年寄りになる予定だった(^^)
が、今、すっかり、そう愚痴ってしまいそうな感じである。
主に仕事の場面で。

それは、若い人のせいではなくて、
非正規労働が増えて、一つの職場でキャリアを積む機会が減ったこともあるのかもしれない。
先輩が後輩を指導する、というようなことがなくなったかもしれないのだ。
何を指導するか、というと、
仕事とは、実は、OJTの部分が圧倒的に多いものだ。
就職前の知識や情報は、実際に職に就いてみて、修正されたり、鍛え直されたりして、体得していく部分が多い。
が、それが欠落している気がする。

私がイレギュラーに受ける仕事のオファーは、だいたい行政関係が多いのだけど、
ほんとに、お作法がなってない！
書類を送ってきて「ご記入後、ご返送ください」というのなら、
返信用の封筒くらい、入れておけば？
締め切りに間に合うように原稿を送っているのだから、
「届きました」くらい、レスポンスすれば？
こういう細かいことの不備が続出する。
公務員って、よほど忙しい？

こういうところは、民間の方が行き届いている気がする。
まぁ、ちゃんとしたところ、だけだと思うけど。

行政は、今や、多くの非正規職員が働いている。
だいたい1年契約だから、昇給はないに等しい。
専門職となると、専門知識を重視して、いわゆる社会常識は問われないケースが多いように見える。
「パワハラ」と言われるのがこわくて、ちゃんと指導できない上司も多い。
学歴重視、知識重視で、とんでもない、お作法のできない人が働いている。
それでも年配の女性が非正規職員の場合は、
「あれ、どうなってます？」と電話を入れたりすると、
「いや～ぁ、先生、すんませ～ん！　失礼しました～」と、
近所の主婦感覚で、気さくな感じで恐縮されるので、思わず和んでしまうし、こちらもちょくちょく連絡を入れやすい。
が、若い人の場合、お作法はなってないのに、なんだかプライドが高そうで、気軽に問い合わせにくくて、余計、コミュニケーションのとりにくさを感じる。
「何を考えてるんだろう？」ということになってしまうのだ。

若い人は、慣れない職場で緊張度が高いのかもしれない。
それが、とっつきにくさを感じさせるだけかもしれない。
だからこそ、一つの職場にある程度定着して、スキルを身につけ、マナーにも熟達していく必要があるだろう。
余裕のあるベテランには、こちらも安心感がある。

若い人のせいではないのかもしれない。
非正規を増やして、一つの職場に長く勤められない労働者を大量に作り出す政策、、、。
いつも素人がうようよしているような店、会社、行政機関が増えて、
なんだかストレスフルだわ。