祇園祭2009/07/14 11:12

 久しぶりの更新だ。理由は、デジカメを持ち歩くのは重くなったので、携帯で写真を撮ろうとしたら、今度は目が悪いので成功しないケースが多いということ。
 一応、フォト日記なので、写真がないと話にならない。
 老いるということは、ほんとうに不具合が増えるということだな。

 昨日、所用で京都に行った。賑わいにびっくり。そうか、祇園祭だったのだ。
 祇園祭の雰囲気いっぱいの京都に行くのは何十年ぶりのことだろう。幼い頃は、この地区に親戚がいたので、よく祖父に連れられて行っていた。人混みの中をもみくちゃにされながら歩いていると、「子どもがいる! 押さんといてくれ!」と、祖父が叫んでいたのを思い出す。自分のことだと気づいて、なんとも面はゆい感じと、自分を守ってくれているのだという有り難い気持ちがない交ぜになっていたのを覚えている。
 同じ時だったかどうか、人混みの中を肩車してもらっていたこともある。祖父が私を守ろうと、叫んでいたのは、もう、肩車できるほど小さくない時のことかもしれない。

 それから覚えているのは、宵山だったと思うが、鉾に子どもたちが乗っているのを見て、私も乗りたがったこと。が、祖父は、「女の子は乗られへん」と言った。私のことだから、たぶん、「なんで?」と言いながら、乗る気まんまんだったと思う。そこから先の記憶がやや曖昧なのだが、一度祖父が、女の子と言ってもまだ小さいのだから乗せてやって、と頼んでくれたように思う。宵山だし、本当の祭で乗るのではないのだから、という理由で、一瞬、「ま、いいか」という許可がおりかけたような気がする。しかし、今度は、私を見た向こうの人が、「小さすぎて、危ないからだめ」と言ったように思う。私は幼心に、今は小さすぎてだめで、大きくなったら女の子だからだめ、ということは、ずっと乗れないことなのか、という理不尽さに、心を残した。

 今は、長刀鉾だけが、女人禁制だそうだ。