「お母さん」「お母ちゃん」という呼びかけ2023/01/03 08:10

関西だけの言葉使いではないと思うが、
年配の女性に対して、「お母さん」「お母ちゃん」と、呼びかける人たちがいる。

私の言語習慣にはなかったので、
60歳を過ぎて、病院に救急搬送されたとき、
初めて、そう呼ばれたときは、わけがわからなかった。
その時は、救急車で運ばれたあと、病院で少し症状が緩和されて、
ようやくものを言えるようになっていた。
トイレに行こうとして、
履物がないのに気づき、看護師さんに頼んだ。
すると、スリッパを持ってきたのは、若い男性だった。
初めて見た人が、にこにこして
「お母ちゃん」と話しかけてきたとき、
「え? この人誰? (自分の)母親を探している?」と、混乱した。
しかもため口。
患者の家族が、私と自分の母親を間違えているのか、と思った。

その変な(笑)彼に付き添われてトイレに行き、
用を済ませてトイレを出ると、
待っていた彼は、なんだか、急に礼儀正しく変貌していた。
敬語でしゃべるようになっていた。

私は用を足している間に、
「お母ちゃん」というのは年配の女性を指す一般語なのだと理解したのだが、
彼は彼で、「お母ちゃん」という語の用い方を、私が歓迎しないタイプだと理解したのかもしれない。
ようやく、私にとって、違和感のない会話となった。

以前、市役所でのコロナワクチン接種の行列に加わると、
年齢枠で受け付けている日だったので、皆、高齢である。
一人ずつ、席に案内する女性が、
「はい、次のお父さん、一歩進んでね」「次のお母さんは、あっちの席ね」とテキパキ。
そうか、全員、お父さんとお母さんで済ませるのか、となかなか感慨深い光景だった。

レアケースではあるが、
以前、ある自治体の職員が悩んでいた。
選挙投票日、選挙人名簿には男性となっているのに、
女性が現れたので、担当スタッフが何度も確認をしたのだそうだ。
トランスジェンダーの人だったらしいのだが、
見た目が完璧なほど移行していたようだ。
が、戸籍変更はなされていなかった。
後日、大勢の前で個人情報を何度もさらされることになったことについて、苦情が入ったそうだ。
もし、なりすましなら、性別、年恰好は本人のデータに合わせると思うけどね。

また、「お母ちゃん」つながりで、もっと古い記憶がよみがえった。
まだ、20歳代の頃だ。
よく高校生くらいに間違えられて、子どもを連れて歩いていても、
「おねえちゃん」だと思われることが多かった。
ある日、休日の昼前に、ピンポンと玄関チャイムが鳴った。
ドアを開けると、若い男性がにこにこして立っていて、
私を見ると、
「お母ちゃん、いる?」と聞いた。
「え?」と私。
この人は、体は大きいけれど、まだ精神的に幼くて、
自分の母親を探しているのか、
で、母親が訪ねている家を間違えて、我が家のチャイムを鳴らしたのか、と咄嗟にそう判断した。
で、私は、何度か、わけのわからない応答をしたのだと思う。

すると、休日で、
奥の部屋にいた夫が出て来た。
すると、その男性は、夫を見ると、
「あ、大将! 高菜漬け、今、売りに来てますねん。どうですか?」と言った。
夫が断ると、帰って行った。
「お母ちゃん、いる?」って、言われたんだと夫に伝えると、
「君は子どもに見えて、僕は大将に見えたんやね」と、一歳しか年齢の違わない彼は、ちょっと気を悪くしていた。
それで、あ、そういうことか、と初めてわけがわかった。
それにしても私が子どもで、
夫が一家の主に見えたのだとしたら、
確かに、夫は私の父親というシチュエーションになる。
休日の午前中、私はすっぴんで赤い普段着を着ていて、
夫はぼさぼさ髪でほぼ寝巻だったから、
まあ、休日効果ということか(笑)

この呼称に、私は慣れないままだ。
上記の出来事と同じくらいの頃、近所の主婦の人たちが、
野菜を売りに来る男の人に、
「おじちゃん」「おじさん」と呼び掛けているのを見て、
年下かもわからないのに、
店の主人は「おじちゃん」「おじさん」なのだと知った。
私は、母がそういう呼びかけをするのを見たことがないので、
「おじちゃん」にしても「おじさん」にしても、
大人が他人に対して使う呼称としては、
相手に失礼なのではないか、と思った。

が、他に呼び掛ける単語がない。
「おばあさん」「おばあちゃん」「おじいちゃん」「おじいさん」も、
私は他人には使えない。
でも、たぶん、これからは、私自身が、
「おばあさん」「おばあちゃん」と呼ばれる機会も、
遠からず訪れるのだろう。

息子にその話をしたら、
営業で呼び掛けるときは、明らかにおばあさんであっても、
「おねえさん」で統一しているそうだ。
確かに、それだと、誰も違和感がないかもしれない。
それでも、トランスジェンダーの人には微妙だろうけど。

呼称というのはまことに難しいが、
そういう意味では、学校というのは楽かも。
名前を知らなくても、「先生」で済ませられる。

なめられている2023/01/26 11:49

最近、「あ、なめられているな」と思うことが増えました。

若い時から、そういうことはあったのでしょうが、若い時は、同時にちやほやされるので、見えにくかった、というのはあると思います。

でも、年を取って、ちやほやされることがなくなったので、なめられているのがわかりやすくなったのだと思います。

マンションの管理組合の理事をしています。後、1年の任期です。
会議の場で、一人、よくとんちんかんなことを言っていたり、話が長いわりには何を言っているのかわからない男の人がいます。
会議に出ているのは、圧倒的に男性。
もう一人の女性理事が欠席だと、女性は私が一人、ということもあります。

で、その男の人、むかつくので「おっさん」と呼びます。
そのおっさんは、私が意見を言うと、何か絡んでくるのです。
それも、名指しで、
私を教え諭すように、意見を言ってくるのです。
以前、理事会の下位会議として、シングルイシューの委員会が立ち上がったことがありました。
それは、理事会の諮問機関の位置づけです。

で、私は意見を言ったのです。
すると、そのアホおっさん、わざわざ私の名を呼んで、
「M吉さん、諮問というのはね、、、」と教えてくれようとしたのです。
私が、「諮問」というワードを知らないと思い込んだらしいのです。
が、私はその時、そんなことは言っていません。
「諮問」の意味は理解しています! とつっぱねるように言って黙らせましたが、むかつきました。
なんで、そんな聞き間違いをするんだよ!
女だから、なめてんのか! という私の怒り。

私は長い間、行政の審議会(自治体の首長から委嘱されている)の会長をしています。
審議会は、首長の諮問機関です。
私の名前で答申も出して、それはその自治体のHPに公開されています。

まあ、そんな背景は知らないでしょうが、
でも、ちゃんと発言を聞けば、私が、「諮問」ということばを知らないのではないとわかるはず。

このおっさん、こういう感じで、いつも私の発言にからんできます。
何だろう、とずっと不快でした。
で、先日、わかった!と思ったことがありました。
この人は、長年、理事会に貢献してきて、それなりのポジションにいたいのに、いかんせん、アホなので、あんまり、他の理事に相手にされないのだと思います。
役員をしている理事は、みな、それなりに賢い。
だから、存在を重視されない。
よくあることなのですが、男社会で落ちこぼれた男は、
女にマウントしようとします。
あ、それなんだ、と気づきました。

先日の理事会でも、私の発言内容をちゃんと聞きもしないで、
自分が知っていることを教えようとしましたので、もううんざりして、
プイと顔をそむけていましたら、
私の隣に座っていたもう一人の女性理事が、
その話の続きを聞く羽目になってしまいました。
その女性は、ソフトで、感じの良い人で、
おっさんが話し終わると、
「よくわかりました。ありがとうございます」とお礼を言っていました。
「え? わかったんですか?」と、私は声に出ちゃいました(笑)

そうです、しょっちゅう、ディスられます。
なめられます。
そのために、数年に一度、私の頭は噴火します。
私のことを大嫌いなおっさんは、たまにいると思います。
噴火したら、相手の衝撃はすごいらしいのです。
小柄(これも、なめられる一つ)な女で、一見、あたりのソフトなM吉が、噴火するわけですから、相手のダメージはかなりのものなのだと思います。
だから、めっちゃ嫌っている相手は数人いるだろうと思います。
みんな、偉くなっている男の奴だから、偉そうにすることに慣れているので、ディスった相手から怒鳴り倒されたら、固まります。

私は、最近は高齢者でもありますから、いくらでも舐められます。どんどん、私は怒りをくすぶらせています。

逆に、高齢者だからと、妙に優しくするのも、ディスってるんですよね。