全力疾走したあなたへ ― 2011/02/23 13:20
古い友人が亡くなった。もう、長くないような話を、共通の友人が知らせてくれていて、メールが入るたびにドキッとしていた。おそるおそるメールを開いていたが、悪い知らせがないので、ホッとする日々だった。
しかし、昨日は、別の友人が体調が悪く、ヘルプを伝えてきたので、病院に付き添ったりして、結構疲れて帰って来た。だから、心の準備がなかった。そういう時に、訃報は届くものなのだ。
全力疾走した友だった。主婦だった頃に、少しずつ、自立の道を歩み始め、しばらくすると、本領を発揮するときがきた。彼女の持ち前の、行動力、決断力、人をコーディネートする手腕、そのようなものが遺憾なく発揮され、ぐいぐいと、進んでいた。
彼女が果たした役割は大きく、自治体の方向を先導するようなところもあった。私のような人間は、大雑把な癖に、妙に繊細なところがあって、微細な出来事に心を砕いてしまうことが多々あるが、彼女は、逆に気配りの細やかな人なのに、大きな局面では、思い切った英断ができる人だった。そして、たくさんの大事な足跡を残した。
あの人一倍元気だった人が、死ぬなんて、、、?
一緒にアメリカに旅行した時、ずっとへろへろだった私を、「虚弱児」とからかって笑っていた、あの人が、、、。
皆で、夜遅くまで飲んで、翌朝、食欲もなくぼうっと起きてきた私を見て、すでに台所でてきぱきとかたづけ物をしていた彼女が、「迎え酒飲めば?」と言うので、もう無理~と断る私の目の前で、「迎え酒が一番きくのに」と、言いつつ自分はまたビールをくいっと飲んでいた。
ここ数年は、すっかり宗旨替えをしたかのように、酒を飲まなくなり、ほとんどベジタリアンになっていて、ヨガなどでからだに良いことばかりしていたはずなのに、、、。
自分の体の危機を感じ取って、そういう生き方に切り替えていたのかもしれない。
私が、癌だとわかって手術をするずいぶん前から、自分はそのうち入院するだろう、という確信があって保険に入ろうと考えていたように(結局、保険は間に合わなかった)、夫が入院する少し前に保険に入っていたように、人は、意識できない部分で自分の異変に気づいているものなのかもしれない。
昨夜、共通の友人と電話で話した。友人は、電話の向こうで、「一緒に長生きしてね」と泣いていた。同じ思い出を持つ友人を失うのは辛い。もう、思い出話できないじゃん、もうあのときのあの出来事、もう語り合えないじゃん、、、、
生き急いだのか。そんなに早く逝かねばならないほど、そんなにがんばらないといけなかったのか。
でも、彼女の声が聞こえそうだ。ものには時機というものがあるから、今やらんといかん、ということがある、と。
そして、やりきったのだ。やることをやって、潔く、さっさと、去って行った。
しかし、昨日は、別の友人が体調が悪く、ヘルプを伝えてきたので、病院に付き添ったりして、結構疲れて帰って来た。だから、心の準備がなかった。そういう時に、訃報は届くものなのだ。
全力疾走した友だった。主婦だった頃に、少しずつ、自立の道を歩み始め、しばらくすると、本領を発揮するときがきた。彼女の持ち前の、行動力、決断力、人をコーディネートする手腕、そのようなものが遺憾なく発揮され、ぐいぐいと、進んでいた。
彼女が果たした役割は大きく、自治体の方向を先導するようなところもあった。私のような人間は、大雑把な癖に、妙に繊細なところがあって、微細な出来事に心を砕いてしまうことが多々あるが、彼女は、逆に気配りの細やかな人なのに、大きな局面では、思い切った英断ができる人だった。そして、たくさんの大事な足跡を残した。
あの人一倍元気だった人が、死ぬなんて、、、?
一緒にアメリカに旅行した時、ずっとへろへろだった私を、「虚弱児」とからかって笑っていた、あの人が、、、。
皆で、夜遅くまで飲んで、翌朝、食欲もなくぼうっと起きてきた私を見て、すでに台所でてきぱきとかたづけ物をしていた彼女が、「迎え酒飲めば?」と言うので、もう無理~と断る私の目の前で、「迎え酒が一番きくのに」と、言いつつ自分はまたビールをくいっと飲んでいた。
ここ数年は、すっかり宗旨替えをしたかのように、酒を飲まなくなり、ほとんどベジタリアンになっていて、ヨガなどでからだに良いことばかりしていたはずなのに、、、。
自分の体の危機を感じ取って、そういう生き方に切り替えていたのかもしれない。
私が、癌だとわかって手術をするずいぶん前から、自分はそのうち入院するだろう、という確信があって保険に入ろうと考えていたように(結局、保険は間に合わなかった)、夫が入院する少し前に保険に入っていたように、人は、意識できない部分で自分の異変に気づいているものなのかもしれない。
昨夜、共通の友人と電話で話した。友人は、電話の向こうで、「一緒に長生きしてね」と泣いていた。同じ思い出を持つ友人を失うのは辛い。もう、思い出話できないじゃん、もうあのときのあの出来事、もう語り合えないじゃん、、、、
生き急いだのか。そんなに早く逝かねばならないほど、そんなにがんばらないといけなかったのか。
でも、彼女の声が聞こえそうだ。ものには時機というものがあるから、今やらんといかん、ということがある、と。
そして、やりきったのだ。やることをやって、潔く、さっさと、去って行った。
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