自分だったら、もっとうまくやれると思う症候群2021/04/19 13:26

なんか、不愉快な気分が残っているとき、
つらつら思い出してみると、
相手にそういう気分が垣間見えたときだったりする。

他人の失敗は、
自分ならもっとうまくできる、と思わせる何かがあるらしい。
つまり、他人の失敗は、
その人の能力、適性、ふるまい方等に原因があると思うらしい。

実は、これは、めちゃくちゃ不遜な思い上がりだ。

昔、ある会社(中規模の志の高い起業)の内部が、
不具合だらけだった。
従業員は文句ばっかりで、
でも、その志の良さに、働き甲斐も感じていて、
次から次へと辞める人がいれば、代わりに入ってくる人もいる。
私は、そこで、自分ならもっとうまくやれる、なんて、思ったことは、
つゆほどもない。
しかし、それは経営が見えていない自分にできるようなことではないと、思っていたからだ。
そして、経営側にいた人たちは、経営者のまずいところがよく見えていたりする。
で、思ったらしい。
「自分ならもっとうまくやれる」と。

これは、ほとんど錯覚だ。

うまくいくケースがあるとすれば、それはたまたまだ。
何かでラッキーだっただけだ。

案の定、その会社を退社して、
似たような起業をした人は、
全員といっていいほど、ことごとく失敗している。

それでも、この症候群は後を絶たない。
蔓延している。
だから、批判できるのだろう。
よくそこまでやったね、ではなく、
自分なら、もっとうまくやれる、と思うから、
批判し続けるのだろう。

やれやれ~。
不愉快なことを思い出しちまった!

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