義姉の言動にいろいろ思う2017/03/11 08:24

義姉は、自分のもの忘れ(そんな生易しいレベルではないけど)については、自覚がある。
しかし、そのことが他の能力にも影響しているとは考えない。

記憶が欠落しているのだから、
ものごとの文脈も把握できていない。
しかし、ものごとを一貫した出来事として把握しようとはする。
それはそうだろう。
ジグソーパズルの断片ばかりで、全体像が見えなければ、不安だろう。
だから、全体像を自分で作り上げる。
欠けている記憶を、自分の持っている他の記憶で補完しようとするようだ。
違う場面の記憶が別の文脈に混入し、話が入り乱れる。
とにかく、つじつま合わせを必死でやっている気がする。
そして、一貫したストーリーにしたいのだろう。
そうして、説明をしなければ、不安なのだろう。

S姉が、食べ物を持ってきたから、「大阪駅まで来て」と電話で言ったそうだ。
それを聞いただけで、「無理だろう」と私などは思うが、
S姉は、そう言えば出かけてくる妹しか想像できないらしい。
で、案の定、妹の方は拒否する。
そこで言い合いが起こるのだそうだ。
義姉は、銀行に行かなければならない、とか、排水管の修繕代の集金があるから、家にいないといけない、とか、
いろいろ、S姉に言わせると「嘘」を言うのだそうだ。
それで、「そんなはずがない!」と、S姉は妹の誤りを指摘するが、言うことをきかないと言う。
きくわけがない、と私などは思うが、S姉は腹を立てている。

昨日、病院にはS姉も同行することになっていたはずだが、
急に行かないことになったと連絡が来た。
どうしたのだろう? と思っていたら、前日にそういう出来事があったと知った。

義姉は、S姉に指示されることも、
その気もないのに大阪駅まで行くこともいやなのだ。
S姉は、良かれと思って、妹のために料理をして渡そうとするのだが、
S姉が良かれと思うことと、義姉がうれしく思うこととは異なる。
そこを強行すると、当然、喧嘩になる。

妹だろうが、ボケていようが、
その人の意思は尊重しないといけないのだろう。
妹に考え違いを修正させるのは、もはや無理だということを、
S姉に理解してもらうしかないのだが、
S姉も自分の考えを修正しない。

義姉は、「自分で自分のことを把握しておきたい、
自分の知らないところで自分について動かれるのはいやだ」と言う。
そういう義姉である以上、
その意向は最大限、守られないといけないのだが、
しかし、後見人の手続きは、義姉の意向を問わずに進む。
彼女に意向確認をすれば、拒否するだろうことは必至だ。
基本的には彼女の意向を尊重しながら、
判断力のなくなっている部分では、ひそかに彼女についての処遇を他人が決めていく。

本人の意向を最優先しながら、
見えないところでサポートするというのが基本姿勢だ。
身内の無償労働だけでこれをやろうとすると、
身内が報われなさ過ぎ。
無理がある。

義姉は要介護1の認定が下りて、ヘルパーさんが訪問し始めている。
「最近、親切な人がよく来てくれる」という理解だ。

誕生日に、
「今度、私、何歳になるのかな? えっと、67歳になるのかな?」
と言うので、
「この前、70歳になると言ってたよ」と答えると、
「え? もう、そんなになる?」と、生まれ年で計算して(まだ計算は強い)、
「そやねぇ。もう、70歳か~。他の人に言わんといてな」とお茶目なことを言っていた。

これだけの会話だと、ごく普通なんだけど、、、。

また義姉ネタ2017/03/11 16:40

たびたび、当ブログに登場するようになった義姉。
私の暮らしにウエイトを占めつつある。

先ほど、義姉から電話があって、
「よく誰かが来るけど、M吉さんが言うてくれたん?」とのこと。
少し前からヘルパーさんの訪問が始まっているが、
たぶん、今日は来てほしくなかったのだろう。
なんだか、迷惑そうなのだ。
今日は、義姉の服薬が始まるので、
昼過ぎにヘルパーの訪問があるのはわかっているが、
既にヘルパー訪問は毎日あるはずなのに、急に言い出した。

服薬のためだと、ずいぶん時間をかけて説明するが、
なかなか納得しない。
自分で管理できるし、薬を飲むくらい自分でする方が絶対忘れない、と言う。
納得させるのに、ものすごく時間を食う。
Dlifeで観ていたドラマが終わっちゃったじゃないか。

難儀だ。

こういうのって、被害者意識につながるんじゃないだろうか。
難儀やなぁ、、、。

またまた義姉ネタ2017/03/12 08:51

多くの認知症の人がそうらしいが、
新しいことはまったく覚えられなくなった。

地域包括支援センターのMさんもNさんも、毎回、自己紹介をして、名刺を渡している。
見た目や、ちょっとした会話では、まだしっかりしているように見えるので、つきあいの少ない人は間違ってしまうようだが、
実は、数分前のことも消えていることがよくある。

病院に連れて行くときも、前夜からずっと同じことを説明し続け、
朝も駅から歩きながら話し続け、
ようやく、
「M吉さんとMさんとNさんが行くのね」と、復唱できるまでになってくれてホッとするが、最後に、
「私も行くの?」と言われると、こっちの頭が真っ白になりそう。
そして、やっとマンションから出て歩き始めて、
「今日はどこへ行くの?」と聞かれると、脱力しそう。

インプットした情報は数分で消える。
ハードディスクはそれなりのものが搭載されているらしいが、
メインメモリーが100バイト(?)くらいなので、
ほとんど作業ができない、みたいな感じかなぁ。
ま、PCに例えるのが無理だけど。

義姉は、まだ昔の記憶は残っているので、
認知症になる前に知り合った人は、今も彼女の認識のうちで健在だ。

私のことは、
「よくぞ弟がM吉さんと結婚していてくれたものだと思う」と、感謝してくれる。
こちらこそ、まだ覚えていてくれて助かる、という感じ。
が、その記憶も時間の問題かもしれないと思う。
認知症が進むと、身内の顔もわからなくなるというのはとても有名な話。

彼女は自炊しないようなので、まだ一人暮らしが可能だが、
調理をする人が、この状態になれば、もうアウトだろう。

S姉やMさん、Nさんが怪しんでいる男性のことは、
とてもよくわかっているので、
古くからの知り合いだということはわかる。
あれこれ、手を打ったので、
私は特段、もうこの男性に興味はないが、
S姉たちはまだ厳戒中、という感じだ。
義姉を機嫌よくしてくれるなら、もういいんじゃないかと思うんだけどなぁ。

腎臓痛?2017/03/13 10:19

割合、大丈夫だったので、
痛み止めを飲まない期間が長かった。

そのせいか、今朝は、左脇腹の、腎臓の位置が痛む。
「忘れてますよ!」と、からだの中から言われている感じ。

痛み止めを飲み続けるのが、いささか不安。
副作用はないのだろうか。
なるべく薬は飲みたくないので、予防的に飲んできたのをやめていた。

そろそろ飲むかなぁ。

でも、まだ我慢できるレベルだし、
もうちょっと、辛抱するかなぁ、、、、。

知人が、繊維筋痛症という病気になったとのこと。
主な症状は、やはり痛みだ。
痛みは辛い。
本人にしかわからないから、人にわかってもらうのが難しい場合もある。

病名がついているだけ、よしとするか、という感じ。
病名がつかない、よくわからない「様子見」の症状って多くて、
本人は辛い。
友人の一人は、パーキンソン病になってしまったが、
最初の頃、本人はネットで調べて、「パーキンソン病だと思う」と自分では言っていたけれども、
その診断がつくのに、何軒も病院を回っている。
おそらく、初期症状だと客観的検査では特定できない、というようなことだろうと想像しているのだが、
本人の自覚症状は先に始まっていたりする。

友人に義姉の話をすると、
自分の夫もちょっと似たところがある、病院に行った方がいいかしら、と言うのだが、
まだ現職で仕事も普通にこなしておられるらしいし、
たまにおかしなことがある、くらいのことなら、
たぶん、病院でも診断は出ないだろうと思う。
病院では、明らかな病変や化学反応の異常数値がないと、
病名を特定するのは難しいと思う。

私の場合は診断名は出ているが、
治療法が決め手にならないという、これもいやな状態だけど。

お待たせしました!2017/03/14 13:45

またまた義姉ネタです!

って、誰も待ってないか・・・

こんな誰も笑わないジョークで始めたい気分。

今日は、義姉はお試しデイサービスの日だったらしく、
昨日、地域包括支援センターのMさんから、
「いつものようにお声かけをお願いします」と連絡が来た。
その「お声かけ」が、実はどんどん難しくなっている。

とてもじゃないが、私の電話だけで、
Mさんのお迎えで動くとは思えないので、
私も同行することにした。

で、昨夜はまず、予告の電話。
翌朝はもう忘れているのはわかっているけれども、
うっすらと前夜に私と話した記憶がどこかに残っていればめっけもの。
で、昨夜電話をかけて、
今日のお出かけを説明するが、とにかく理解しない。
そして、たびたび彼女の思い出話がはさまってくるので、
結局、今日、お出かけ前に目覚ましコールをする、というところまで話を持って行き、納得させて電話を切ったのは、電話を始めて50分後。

そして、今朝、約束の8時に電話をしようと携帯を手にとった途端、
彼女の方からかかってきた。
「何か約束してたと思うねんけど、、、」と言うので、
またお出かけの話をしたら、
「それが鉛筆が一本もないねん。紙もないねん。ねえちゃんが全部、持って帰ってしまったの。だから、何も覚えられない」と、パニック。
「じゃあ、メモしないでいいよ。覚えておかなくてもいいよ。
また電話するから、お出かけの支度をして、
テレビでも見ていてくれたらいいよ。電話するからね」と、
納得させて、
電話でものすごく時間を食ったので、また、超特急で私も支度。

前夜から、姉が鉛筆を全部持って帰ってしまった、とパニックになっていて、
その流れで、小さい時から姉は難しい人で、、、、、
と延々と繰り返していた。

いつもは義姉のマンションの玄関で待つのだが、
今日は、直接、部屋まで行った。
すると、とてもきれいに片付いて掃除されている。
おそらく、自分で整理して、筆記用具をどこかに入れてしまい、
後はそのこともすべて忘れて、姉のせいにしているのだろうと推測できる。

化粧ポーチもなく、いつもの○○もない、ということで、
それも姉が持って帰ったと言い始める。
見当たらないのは全部、姉が持って帰ったことになっている。
病気だから辛抱強く付き合うが、
これ以上ないほど、マイペースの人だ。
当初の予定より1時間遅れて、
マンションの外で待っているMさんと合流。

とにかくなんとかデイサービスに連れ出して、
やっとこさで、一息。
昼食中、ずっとしゃべり続けている義姉は、いつ食物を咀嚼して飲み込んでいるのだろうか?

私の疲れに気づかれたのか、
もう一人、センターのNさんが来てくれた時に、
Mさんが、「もうお帰りくださってもいいですよ」と言ってくれたので、
帰って来た。

つ、疲れた~。

筆記用具と小さな手帳を持って行ったが、
次までにあれは存在するのだろうか?
何度も何度も、
「これ、誰の?」と聞くので、
「もうあなたにあげるから、返さなくていいよ」と何度も何度も答える。
持参した筆箱に、その旨、メモを書いて入れておいた。
筆箱を見た時に、
これは誰のかと考え、
中を見て、メモを読んでくれたら、事態は理解するだろうか。
いや、わからない。
メモを捨ててしまえば、もうわからなくなるだろう。

何もかもわからなくて、すべて忘れて、
でも、思い出話や人生観や人間観だけは、滔々としゃべり続ける。

「デイサービスなんか行きたくない」と抵抗していた
朝のパニックはなかったかのように、
「私って、全然、困ってないし、呑気なの」と、にこにこして
Mさんと私を相手にしゃべり続けるのを見ていると、
早くボケた方が勝ち、みたいな感じすらする。